トックリヤシの育て方

植物名トックリヤシ
適した日当たり日なたが好ましい植物 遮光率0%~15%
適した温度10度以上ないと育成が難しい植物
適した水やり一般的な観葉植物の種類と同じ程度の水やりでよい植物
学名Mascarena lagenicaulis.
属名トックリヤシ属
原生地マスカリン諸島
幹、茎の形状幹の下部がとっくり状になる、高さは15mまでになる
葉の形状羽状複葉、長さ150cm
種、果実、花
類似トックリヤシモドキ トックリラン フィランサス パキラ
殖やし方種から実生
トックリヤシの幹


トックリヤシの幹
By: jayeshpatil912

トックリヤシ(Mascarena lagenicaulis.)はヤシ科トックリヤシ属の1種
モーリシャスが原産。
観葉植物としての通販は多い、その姿形からか人気は高い。

トックリヤシを通販で販売されている苗は1m前後のものが多いが
路地植えにすると、高さ15m以上にまで成長する。

通販で販売されている種から発芽させると基部(ふくらんでいる部分)を
大きくするのに時間がかかる。

ハワイで伝統的に伝わる「ホ・オポノポノ」で紹介されている植物。

トックリヤシは日本の植物園では以下の場所で観覧できる。

嵩田植物園(タケダシヨクブツエン) 沖縄県石垣市字登野城2389

東南植物楽園(トウナンショクブツラクエン) 沖縄県沖縄市字知花2146

京都府立植物園


1,トックリヤシの原産地とされているモーリシャス共和国

1)位置
マダガスカル島の東方約800km、インド洋上のほぼ南緯20_東経57_30′ にあるモーリシャス島が主となっている共和国。

By: carrotmadman6
モーリシャス共和国は、モーリシャス島、ロドリゲス島、アガレガ諸島からなる。

 

By: carrotmadman6
島にはいたる所でヤシ類が見られる。

 

 

2)モーリシャスの気候

以下はwikiモーリシャス気候の抜粋

熱帯気候に属する。季節は二つある。11月から4月までが暖かく湿った夏であり、夏の平均気温は24.7℃である。6月から9月が比較的涼しい乾燥した冬であり、冬の平均気温は20.4℃である。季節間の平均気温の差はわずかに4.3℃である。最も暖かい月は1月と2月であり、日最高気温の平均は29.2℃に達する。一方、最も寒い月は7月と8月で、夜間の最低気温の平均が16.4℃まで下がる。

By: chrfrenning
島は温暖な熱帯気候で美しい海に囲まれている。

 

 

モーリシャスは平均的には夏と冬の気温の高低差がほとんど無い気候であり
そのような気候で育っていたトックリヤシは日本の高低差のある気温に
対応するのがやや難しいと推測できる。

主にモーリシャスの最低気温の平均が16.4℃を下回った際の
育て方には十分に注意したほうが良い。

一般的にトックリヤシは5~8℃の低温にも耐えるとされている。

日本の3月~4月における早朝と昼の温度の高低差は10℃以上を
こえる日も多い、枯らさない為にもこの時期の育て方には特に
注意したほうがよい。


2,トックリヤシは単幹性のヤシなので枯れやすい

  • 葉が全て枯れると、再生できない
  • 基部が腐ると広がって枯れる可能性がある
  • 全ての葉が葉やけになると枯れる可能性がある

 

1) 葉が全て枯れると、再生できない
トックリヤシは単幹性のヤシで、かつ葉が少ないので冬の育て方が肝心。
葉がすべて枯れ落ちてしまうと、苗木そのものが完全に枯れる。


もし葉がかなり黄色くなってきて、緑色の部分が残っている場合は
早めに黄色く変色してきた部分をカットする。

トックリヤシ
By: Alex Lomas

上写真はトックリヤシの大きいものだが、この大きさでも
数枚程度しか葉が出てこない。

 

2) 基部が腐ると広がって枯れる可能性がある
主に植え替えをせずに根がつまり、根ぐされが原因で、基部が腐る事が多い。
水を与えた際に水が鉢底から直ぐに抜けていかずに
溜まったような状態になるときは根づまりの可能性がある。

傷をつけた後に日光に当てて乾燥せずに、しめった
状態などにしても基部が腐って枯れる。

基部が腐った場合は、腐った部分よりも大胆にけずり落として
日光に当てて回復させる。
削り落とした部分が黒ずんでくることもあるが正常
思ったよりも乾燥するのに時間がかかるので
削り落とした部分に水がかからないようにする。

3) 全ての葉が葉やけになると枯れる可能性がある
室内で日光にあまり当てず育てていて、急に戸外で直射日光に当てると
葉やけになる。
トックリヤシは葉が全て枯れると、再生できないので
全ての葉が重度の葉やけになると枯れる事もある。
戸外に出す際には、少しづつ日光に慣らしていく。


3,トックリヤシ年を通しての育て方

春季(3月後半~5月)夏季(6月~9月前半) 成長期
  • 置き場: 室内の日当たりの良い暖かい所
  • 水やり: 3月~4月は少なめ
  • 肥料 : 5月後半~9月まで、2ヶ月に一度
  • 置き場: 戸外の日当たりの良い場所。
  • 水やり: 多め,3日に一度(毎日でもいい)
  • 肥料 : 与える(多め)
秋季(9月後半~11月前半)冬季(11月後半~3月前半)
  • 置き場: 早めに室内にいれる
  • 水やり: 少なめ(2週間に1度)
  • 肥料 : 与えない
  • 置き場: 室内の日当たりの良い暖かい所
  • 水やり: 少なめ(特に3月からは)。
  • 肥料 : 与えない

  • ※ 水やり、肥料についての項目は「分量」ではなく「頻度」なので注意。
  • 水やりの給水量ほとんどの観葉植物に共通で、行う時は年を通して鉢底から流れ出る
    ほどにたっぷりと与える。
  • 肥料は主に規定量に従い肥料を与える。 詳しくは肥料の与え方

1) トックリヤシ春季の育て方

  • 気温が上がって、新葉が成長し始めたら肥料を行っても良い。
  • 根がはっている場合は5月後半頃~9月の間に植え替えを行う。
    根のはりを確認し、根がはっている場合は植え替えを行う。
    鉢底から根が飛び出している場合は、必ず植え替えする。

  • 植え替え時、基部を傷つけないようにする。
    特に根がはっている株は鉢から引き抜きづらいので
    安全に植え替えするのであれば、鉢を割って植え替える。
    そうしないと、基部に傷がついたり、根元から引きちぎれる事もある。

2) トックリヤシ夏季の育て方

  • この時期に葉が黄色になって枯れ始めると、害虫や根ぐされの可能性が高い。
  • 室内で育てている際は、冷房の風に当てない
  • 7、8、9月あたりは、盛んに成長するので水やり、肥料の頻度を多めにする。
    この時期の肥料の効果は大きい。

  • 成長期に戸外でしっかりと管理し苗を健全にすると冬場を
    乗り越えやすいので、成長期は出来るだけ戸外で育てる。

3) トックリヤシ秋季の育て方

  • 冬に近づくにつれて成長が鈍るので、水やり、肥料の回数は控えめに。
  • 気温が低下するまえに室内に取り込む。

4) トックリヤシ冬季の育て方

  • 部分的に葉が黄色になっても、その黄色くなった部分のみをカットする。
  • 室内の空気湿度を保つ、霧吹きで葉水する、暖房の風には当てない
  • ヤシ科にしては耐寒性もあるが、冬は室内で8℃以上の温度で管理する。


4, トックリヤシの害虫対策

1)害虫予防
害虫が付くと、葉が黄色になって落ちる、全て葉が落ちると枯れるので。
つくまえに予防するか、葉が落ちる前に、害虫は完全に駆除する

夏の成長期であれば、害虫がついたままであってもある程度

は苗木の状態を正常に維持できる場合もある。
冬になると害虫の被害で弱り枯れる原因となる事も
多いので夏の終わりごろには害虫の有無を確認する。

害虫は冬場に苗木が乾燥するとつきやすいので空気湿度を保ち、葉に霧吹きをする。
予防として効果的につかえるのが、木酢液や竹酢液。

 

2)カイガラムシ
カイガラムシは動きも遅く繁殖力もそれほどないので
対策はカイガラムシを歯ブラシでこすりとり、住友化学園芸 スミチオン乳剤 散布。

エアゾールなどのスプレータイプのものは、葉や幹に近づけすぎて使うと
枯らす危険性があるので規定の距離で噴出して使う。
カイガラムシは取り除きづらい隙間などに潜む性質がある
のでトックリヤシの葉の付け根の部分を良く確認する。
新しい観葉植物を購入したときなどについている、カイガラムシをうつされやすい。


5, トックリヤシの増やし方
 単幹性なので種から実生繁殖する。


6, 同じトックリヤシ属

 同じ仲間にトックリヤシモドキ(Mascarena verschaffeltii.) がある

トックリヤシモドキ
By: scott.zona

 

 

上写真はトックリヤシモドキ、写真でもわかるように 幹はとっくり状にならない。モーリシャス原産。
トックリヤシ、トックリヤシモドキとも1912年前後に渡来した。


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