カリンの毒性 実の時期
学名 | Chaenomeles sinensis. |
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属名 | ボケ属 |
原生地 | 中国 |
幹、茎の形状 | 7~8mになる。 |
葉の形状 | |
種、果実、花 | 果実は楕円形~倒卵円形、花は淡紅色。 |
類似 | |
殖やし方 | 挿し木 |
カリン(Chaenomeles sinensis.)盆栽や庭木に利用する樹皮が美しい
木はサルスベリに良くにる。
中国原産、落葉性の高木で7~8mになる。
初めてみるような実の場合などは毒性があるのかということ
は気になる方も多いはずです。
ましてやカリンの場合はあまり店頭に並ばない果物です。
さらには実もかたくて、なにやらデコボコで、初めて目にする方はカリンに毒性があると感じても仕方がないかもしれません。
かなり甘い芳香がするのも、少し怪しげな雰囲気を醸し出しています。
ときおり、実が斑点になっていることもあり
色合いからして毒々しい見た目になってしまいます。
カリンは黄色く熟したものに毒性はないかと思われます。
まだまだ青くて未熟なものにはあるようです。
果物なのですが、使い方が限られていて、なかなか手間がかかったりつかいづらいというものです、毒性はないのですが家の庭などに植えている方でも、ほとんど収穫せず放置されているのを良くみかけます。
カリンの主成分は 「果糖」、「リンゴ酸」、「サポニン」、「アミグダリン」などです。
果糖やリンゴ酸は成分的には問題ないことは
みてもわかると思いますが。
「サポニン」
「アミグダリン」
などがあまり効きなれない成分かとおもいます。
「サポニン」は
植物界に広く分布する配糖体の一群で,著しく泡立つ水溶液をつくるものの総称。一般に水溶性の無定形粉末。そのゲニンの構造によってトリテルペノイドサポニンとステロイドサポニンとに大別される。加水分解すると,前者はトリテルペンと糖類,後者はステロイドと糖類を生成する。サポニンは低濃度でも溶血作用を示す。
出典 – リタニカ国際大百科事典 小項目事典 サポニン
カリンはトリテルペン系サポニンで
この成分があの良い芳香を出しているようです。
果実はトリテルペン化合物による芳しい香りを放ち
「アミグダリン」は種にふくまれ、加熱すると変化し
咳止め効果が期待できる成分のようです。
種に含まれる「アミグダリン」という成分がアルコー ルに漬けたり、熱を加えると「ベンズアルデヒド」というものに変化して咳止め効果が期待できるそうです。
出典 -https://www.maff.go.jp/tohoku/syouan/blog/kako/201511.html
カリンはかなり殺菌作用が強く、実から抽出した液を
おおく飲むだけでも、腹を下すひとがほとんどかとおもわれます。
口の中に入れるだけでも口内が締まったような感じになりますし。
この殺菌作用はなかなか強力で
「インフルエンザウィルス感染抑制活性」、「抗菌活性」、「抗炎症活性」
などが確認されているようです。
カリンに 毒性があると感じても仕方がないことかも
しれませんが、熟したものには毒性はないので安心して使っても
問題はないとおもわれます。
毒性はないのですが、時折虫が中に入っている実もあるので注意する必要があります。実の一部にとれずらい木屑のようなものが付着して穴があいているとおそらくは小さい虫が中に入っています。
かりん 食べ 方 生
カリンは木に黄色い実を沢山つけている
所などをみると、なかなか
美味しそうな果実に見えます。
しかし、いざ果実を触って見れば
わかりますが、木の幹のような固さなのですよね。
食べる前に割ったり、皮を剥いたりしたひともいるかもしれません。
熟したら柔らかくなるような果実も
あったりするので、もしかしたらと思ったひともいるはず。
例えば、サルナシ類やキウイなどは元はカリンのような固さですが、熟すと
店頭で売っているようなやわらかさになります。
まだそこまで柔らかくないほうが
酸味があったりして、味が違い食べ比べてみると面白さがあります。
カリンがそのまま生で食べれるのかと
いうことですが、カリンを生でそのまま食べるのは無理です。
おそらくは、そのままカリンを生で食べると
固くて歯を痛めたり、下痢になったりするのでまず
生では食べないほうがいいです。
カリンは基本的には加工して食べます。
かりん 食べ 方 簡単
かりん 生に近い食べ方で手軽な方法は
煮汁にして使うという方法。
カリンの効果で特筆したい部分は「果実が喉が痛んだ時にすごい効く」
という事。さらに果実がかなりの
期間長持ちすること。
9月の終わりに収穫したものが2か月後までも腐らなかった。(おそらく効能は低下していると思うが香りやワックス感はかなり残っている)
置く場所によってはもっと早くに果実が腐る
風通しの悪い日のあたるような場所であると日持ちがせず
やや風通しのよい日陰のような場所であると日持ちしやすい。
カリンの果実は上記したようにそのまま生では
食べることはできないが、カリンの果樹酒やカリンジャムにできる。
果実の香りは芳香剤のような香りがする。手に果実をもつだけでも
けっこうな香りが漂う。部屋に置いていて香りをかいだり
風呂にいれて楽しむというのもあり。
手間を掛けずに「喉が痛んだ時に使う」ような煮汁のとり方をひとつ。
果実は硬いので切るときは注意。
1 ,まずカリンの果実を、縦半分に切り種を取り除く。
2 ,果実をかなり薄く輪切りにする
3 ,果実が浸るよりも大目になべに水といっしょに入れて蓋をして煮る(沸騰したらかなり弱火にする)
水が減りやすいのでよく見て減りすぎると水を少量つぎ足す
4 ,20~30分ぐらい煮立てると完成、果実のがらはすて、煮汁だけを保存する。
成分はあまり抽出できないかもしれないが強火で
いっきに煮立てても良いかもしれない。
煮汁はあまり長い期間保存は利かない、冷蔵庫て保存、すぐに白っぽくなるが
そのまま使える。
取り出した煮汁を、紅茶などにスプーン数杯入れるだけで結構フルーティな味が
してなかなか独特の味わいがある。砂糖はいれなくても○
飲んでみてもすぐに喉にしみてきて効いているというのもわかると思う。
かりん 実 食べ 方やレシピ 一覧
- かりん シロップ 漬け
- かりん 砂糖 漬け
- かりん ジャム
- かりん 蜂蜜 漬け
カリン 実 時期
カリン 実の 時期はいつ頃か?
果物の実の 時期というのは初めて植えた時に、実ができる時期というのは知りたくなりますね。
カリンの実がなる 時期はずはり秋~冬にかけてです。
時期は植えている場所によってかなり
ことなります。
標高の高い場所、標高1000mぐらいの場所であれぱ
夏の終わり頃には既に実を
つけているカリンの木もあります。
カリンの耐寒性はかなり強いです。
平地では、カリンは一般的に秋になった時期に
実をつけます。
種類によってことばり9月から緑の実がなっていたり、遅い場所であれば2月頃に実がなっている所もあります。
花梨 実 収穫 時期
カリンの収穫は 9月~2月
秋になりカリンの黄色の液果が熟し、カリンから
いい芳香がするようになったら果実を収穫する。
熟すと実は落ちてくる。
かりん 実 が ならない
このぐらいの太さになると普通に大量に実がなる。
かりん の実がならないというのは
剪定やまだ結実するまで年数がたっていないということが多い。
カリンの剪定 12月~2月
春先に枝の先端部に花が咲く
カリンを剪定する。実をつけるためには
冬の剪定時、枝の先端部はなるべく切り返さないようにする。
長く伸びた徒長枝をカットするか、長い枝の先を1/3ほどカットして単果枝を
成長させるようにする。
剪定の時に枝の先端をほとんど切り返すと
実がならないということも。
カリンの受粉 4月下旬~5月上旬
淡紅色の花をつける。より確実に結実させたい場合は筆で花をなでるようにして人工授粉させる。
カリンは基本的に自家受粉するのでほとんどなにもしなくても
結実する、受粉芽原因で実がならないということはほとんどない。
カリンの摘果 5月下旬~6月上旬
カリンの小さい幼果が多くついた時は、形の悪いもの小さいものを
摘果する。これは秋に大きく質のいいカリンの実を収穫するために必要な作業である。
そのままにしておくと、小さい果実になる。
病害虫にやられることも
あるが、基本的に強い樹木なので
実の結実にはあまり関係ない。
シンクイムシ、赤星病、モンシロシャチホコ
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