キダチアロエ 使い方
学名 | aloe arborescens. |
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属名 | アロエ属 |
原生地 | 南アフリカ |
幹、茎の形状 | 木質化する、3~4mまで成長 |
葉の形状 | 多肉質、トゲがある |
種、果実、花 | 60cmぐらいの花茎に、赤色の花が多数 |
類似 | トリトマ アロエベラ |
殖やし方 | 株分け |
キダチアロエ(aloe arborescens.)はユリ科のアロエ属の植物。
日本ではアロエというとキダチアロエという程にいたる所で露地栽培
されているのを目にする。キダチアロエは日当たりがよく、適切な環境であると、
かなりの大きさに成長する。
幹が木の幹のようになり、幹周りも太くなる、日本の路地植えでも約2m近くまでも
成長し原生地では3~4mまでにも成長する。
キダチアロエで特筆するのは過酷な環境でも、管理する必要性もない
多くの葉が増えていき、多数の有用な栄養素を含むという事。
これほどまでに多数の民間治療に使用される植物は日本ではあまりなく
他の植物ではビワぐらいだろうか。
アロエベラ キダチアロエ 違い
違いは画像とともに比較してみてみれば
よく判ると思うが
(上画像 キダチアロエ、下 アロエベラ)
まず、キダチアロエは幹のような
部分が出来てそのまま伸びていき葉をつけるが。
アロエベラはロゼット型で円盤状に葉を増やしていき幹をあまり
伸ばさずに育つ。(成長によってある程度幹のような部分はできる)
どちらかといえばキダチアロエは葉を横に伸ばすが
アロエベラは葉が立ったように成長する。
次に、葉の幅がキダチアロエに比べてアロエベラはかなり大きい
あまり成長していない時はわかりづらいかもしれないが
ある程度成長してくるとよく判る。
そして、葉の肉質の部分がキダチアロエに比べてアロエベラ
はかなり肉厚になる。
この肉質部にアロエ・マンナンという美容に効果がある
成分がはいっているのでその効能を利用したいのであれば
アロエベラがおすすめできる。
キダチアロエ 使い方
キダチアロエの生葉の液汁を胃腸病に内服し、外傷や火傷などに
外用する、殺菌作用がある。
キダチアロエを内服で使用する場合は瀉下(しやげ)作用があるので、適切な
分量を守らないと下痢を引き起こす、葉を一枚そのまま使用するのではなく
一回の使用は500円玉程度の大きさにカットして利用すると下痢には
なりづらい。
苦味をあまり感じさせず使うには、500円玉程度大きさにカット
したキダチアロエをかみ砕き、ぬるめの湯といっきに飲むというのが
少しぐらいの苦味だけで、そこそこ続けやすい。
必ず、とげは食する時には取り去る。
キダチアロエは妊婦、痔疾のある者は用いてはならない。
キダチアロエ 便秘
逆に便秘の方などは瀉下(しやげ)作用を利用してやや多めに利用するという
使い方もできる。
キダチアロエ 味
キダチアロエ味はかなり苦い、割と副作用があることを心配している方も
多いようだ、たしかに舌に刺激があるような苦味は
なにか不安にさせるような味でもある。
ちなみに花もヒガンバナに似ていて食べることもできる。
味や食感がアスパラガスに近いような感じ。
キダチアロエ 効果
キダチアロエの利用方法は奥深い。
よくアロエベラが美容によいと言い取り上げられているが
葉の成長率などを考えると、日常的に利用はしずらいと思われる。
成分などを見てもキダチアロエにも美容には効果がある成分が含まれているので
美容にきを使う方も日常的に利用しやすいはずだ。
キダチアロエの効能は本などに書いてあるものの一覧を
あげるだけでもこの程度の利用法がある。
(※重病のものは予防が大半)
医療に関することもあるのであくまで予防や参考程度に。
キダチアロエ 効果 内服
かぜ
のどの痛み
ぜんそく、器管支炎
高血圧
低血圧
便秘
下痢
二日酔い
乗り物酔い
食欲不振
口内炎
急性胃腸炎、慢性胃腸炎
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃下垂、胃アトニー
脱肛
潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群
肝臓病、慢性肝炎、急性肝炎
胆石症、胆嚢炎
膀胱炎、賢孟炎
賢結石、尿路結石
更年期障害
糖尿病
胃癌
キダチアロエ 効果 外用
怪我
やけど
虫刺され
打ち身、捻挫、こぶ、つき指
肩こり
歯の痛み
口角炎
むくみ、腎炎
いぼ
鼻つまり、蓄膿症鼻炎
耳だれ、内耳炎、外耳炎
頭痛、片頭痛
神経痛
関節痛、筋肉痛
指の化膿
いぼ痔、きれ痔
結膜炎、ものもらい、ただれ目
水虫
キダチアロエ 栄養
根に近く、古くなっている葉の部分が栄養素が高い。
キダチアロエは以下のように多数の栄養成分がある。
-
- アロエチン
抗菌、抗カビ、作用。
- アロエチン
-
- Dマンノース
結合組織系に活力を与える効果。
- Dマンノース
-
- アロエ・マンナン
キダチアロエの肉質部にはいっている。皮膚や、筋肉の弾力、ツヤ、若々しさを保つのに必要な成分。
- アロエ・マンナン
-
- アロエ・エモジン
キダチアロエの苦味の主活性成分で、健胃剤・下剤としての効果。
- アロエ・エモジン
-
- アロエ・マンナン、アロミチン
抗癌成分、アロミチンが抗ウィルス性がある。
- アロエ・マンナン、アロミチン
-
- アロエ・ウルシン
キダチアロエの粘液質中にある、潰瘍や火傷、組織の肉芽形成を促進しケロイド化せずに修復させる作用。
- アロエ・ウルシン
-
- アロエ・サポニン
生体内では微量で過酸化脂質の除去に有効、血管を綺麗にする効果があり。
- アロエ・サポニン
-
- タンニン
止瀉作用や整腸作用。
- タンニン
-
- オキシ・アントラキノン誘導体
便通作用
- オキシ・アントラキノン誘導体
各種栄養素は栽培状況(日の当て方、水のやり方、土壌、肥料)によって
変わると思われる。自分の使用方法に適した必要な特定の栄養素が欲しい場合は。
特定の栽培方法で育てたほうが、メリットは大きい。
一例をあげてみると、アロエ・マンナンはキダチアロエの肉質部に入っているので
皮膚や、筋肉の弾力、ツヤ、若々しさを保つのに利用するのであれば
肉質部を肥大させる(肥料などを分配する)ようにキダチアロエを栽培する。
キダチアロエ育て方
育てる必要もないような非常に簡単な植物、写真のものも
海沿いに自生しているキダチアロエで、冬に北風などにさらされても
問題なく育つ。
気温が一定の温度以上の環境で、雨の少し当たる場所であれば
放置していても育つ。鉢植えの場合でも根が張ると管理する必要もない。
放置していても問題はないが、初心者に注意してもらいたいのは
水のやりすぎで根ぐされを引き起こす事や。
鉢植えの場合は、いきなり日向に出して葉焼けをおこすなど
(やや先端が葉焼けしたアロエ)
夏場の強い太陽光にあてると、日焼けしたような黄緑色で見栄えの
悪い色になる、日当たりは控えめ環境で育てた方が、美しい色合いに育つ。
成分を利用するのには黄緑色で見栄えが悪くなっても問題はない。
花を咲かせたい場合は、水をほとんど断つと咲きやすい。
朝日だけがあたるような日陰と、日光が強くあたる場所でキダチアロエ
をを育てている。日陰で育てているキダチアロエはやや細身で美しい色合い
に育ち、花は咲かせた事はない。
日光が強くあたる場所で育てたキダチアロエは、幹周りも太く木質化したようになり、
太く頑丈に育って、花は毎年のように咲く。
どちらもほとんど水をやらずに管理した場合。
観賞用に育てるのであれば、やや日光があたるのが少なめの所で育て
成分を利用する場合は、強い日光があたる場所で育てると良い。
キダチアロエ 挿し木
キダチアロエは多肉植物の一つだが、葉をちぎっての葉挿しはできない。
増やし方は、主に挿し木か株分けになる。
挿し木のやり方は、幹を切断し切断面を2,3日乾燥させて雑菌が
増えないようにしてから、乾いた用土に植えるだけで、根がでる。
かなり用土や環境が悪いような場所でも、最初の内だけ
葉がしわしわになり弱ったようになるが、根が張ってくると順応に成長してくる。
生命力を感じる植物このサイトもこうなりたい。
株分けは、ある程度のボリュームがあるキダチアロエの固体で行う。
これも、株を切断し2,3日乾燥させてから用土に植え込む。
株分けは、もともと根がある状態なので、こちらの方が成長は早い。
実生も可能。
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