トックリランの育て方 成長速度
学名 | Nolina recurvata. |
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属名 | トックリラン属 |
原生地 | メキシコ |
幹、茎の形状 | 独特の形状で、基部がとっくり状に膨らむ |
葉の形状 | 緑で細長く垂れる。 |
種、果実、花 | |
類似 | フィランサス トックリヤシ パキラ |
殖やし方 | 挿し木 |
トックリラン大株
トックリラン(Nolina recurvata.)リュウゼツラン科の小高木、メキシコ原産。
トックリランは幹の基部がとっくり状に膨らむユニークな形の観葉植物、
アメリカのテキサス州からメキシコにかけて分布している。
トックリランの強い性質上、初心者にも優しくオススメできる観葉植物である。
独特の形状からトックリランを集めている愛好家の方も多い。
軒先で多数のトックリランを育てている家を何軒も見かけた事がある。
トックリランの葉は濃緑色で、幹の先端に葉をつける。
長く地面につくほど垂れ下がる。その姿形から英名はポニーテールと呼ばれている。
トックリランは耐寒性があり気温はマイナス5℃程度には耐えれる、かなり強風に
さらされていても基部にはあまり被害を受けない。
大豆を一回り大きくしたような小株のトックリランでも
冬の戸外でも耐えてくれる。
トックリランの種類
- トックリラン 通常のトックリラン、現在はノリナ・グアテマレンシスが流通量が多い。
- トックリラン ノリナ・グアテマレンシス とっくり状の基部があるが、球形にはなりづらい。
- トックリラン ノリナ・ストリクタ 葉が長く茎の先端部分から伸びる。
- トックリラン ノリナ・ロンギフォリア 葉が長く、先端にかけてカールしている。子株だと判別しづらいが、大株になると判りやすい。
トックリラン 成長速度
トックリランの成長速度はかなり遅い。
小さい豆粒のような大きさのものは1年で数倍になるので
早く感じるかもしれないが。
よく店で売られているような大型のものになるには
かなりの時間がかかる。
特に室内などでそだてると何年とも成長するのに
かかる。
早めに大きくしたい場合は、戸外で栽培することを
おすすめする。
トックリランの育て方
暖地ではトックリランを戸外で育てるのに手間がほとんどかからない、
雨が当たる場所なら、何もしなくても育つ。
普通に管理する場合は夏場のかなり暑い時期の水やり、と
よく伸ばしたい場合は肥料を与える程度で問題はない。
室内で育てる場合は以下のとおり
冬
この時期は冷え込むので、根を痛めないようにする為、水やりは
控えめにする。7号以上の鉢であれば目安は1ヶ月に一度程度。
それ以下の鉢であれば2週間に一度、土の乾き具合を見て水を与える。
日照はガラス越しの光線に当てる。肥料与えない。
夏
よく成長する時期、水やりは土の表面が乾いたら与える程度で良いが
良く成長させるためには気温が高い時期は、多めに与えてもよい。
戸外の直射日光も時にあてる、肥料は2ヶ月に一度。
病害虫はカイガラムシ、ハダニがつくので、他の植物などから
もちこまないように気をつける。
この時期に、種や挿し木でふやせる。
秋
肥料は施さず、気温が下がるたびに水を控えめ目にする。
トックリラン 幹 ぶよぶよ
鉢植えなどで管理が悪い場合トックリランの幹がぶよぶよになってしまうことも
ある。
原因はほとんどの場合は根腐れや根詰まりとなる。
冬に水をやりすぎが原因の場合は根腐れ。
根詰まりは、小さい鉢にそのまま植え付けた状態の
場合、夏場に多い。
ほとんどの場合回復は不可能だが
鉢から抜き出して、 幹がぶよぶよになっている部分をすべて
くりぬいた後で、乾燥させてから植えつければ
回復することもあり。
事前に幹がぶよぶよになるのをみきわめるのは
葉がかなり黄色くなっているかどうかということでわかる。
この程度葉先が黄色い場合は普通の状態で、葉全部が
黄色くなってきた場合危なくなっていることもあり。
トックリラン 増やし方
切り戻したものを挿し木と、基部を割る方法でも増やせる。
種からの実生も可能。
トックリランの増やし方 切り戻し
幹の伸びすぎた株は1/3~1/4を残して切る。
この切ったものを挿し木にして増やす。
3~6ヶ月すると2~3箇所から芽が伸びてくる一番上部の芽だけを
残してあとは切断する。
このやり方で増やすと幹の基部は膨らまないようだ。
トックリランの増やし方 基部を割り増やす方法
増やすとき雨季は避ける。基部の数箇所に、葉が出ている物に限って
行う、大きい株ではなくソフトボールぐらいのサイズのものがいい。
(あまりにも小さいと枯れやすい)
鉢から根ごと引き抜いて2点葉が出ているものの葉と葉の間のトックリランの基部を
刃物などで綺麗に分割する、切断面が土につかないようにトックリランを植え込む。
切断面が大きいと腐りやすくなるので、切断面は極力小さくなるようにする。
その後切断面を直射日光にあてて乾燥させる、水に当たらないように管理する。
乾燥してくると切断面は黒っぽくなるが、トックリランの基部が腐らない限り枯れることはない。
2ヶ月以上すると完全に乾燥するので、見栄えを整えたい場合は
切断面が土に隠れるように植え替えを行う。
トックリランの基部の数箇所に葉が出ている場合は2個、3個と分割することができるが
数多く分けると切断面が大きくなり、その分枯れる可能性も高くなるので時期を分けて
行ったほうが良い。
このやり方で増やすと、最初は切断面がやや奇形のようになるが、成長するに
したがい引き伸ばされたようにまるく修正されていき、種から実生したときの
ように、幹の基部はしっかりと膨らみ成長する。
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