オオタニワタリの育て方
学名 | Asplenium antiquum |
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属名 | チャセンシダ属 |
原生地 | 日本 |
幹、茎の形状 | 黒いスポンジのような根塊 |
葉の形状 | 照り葉 |
種、果実、花 | |
類似 | |
殖やし方 | 胞子 |
オオタニワタリ(Asplenium antiquum Makino)はチャセンシタ科チャセンシダ属の
常緑多年生のシダ。日本の本州南岸以南に分布する。
冬の気温によっては路地栽培可能。
オオタニワタリを略し「タニワタリ」とも言う。
目次
オオタニワタリ 観葉植物
照り葉が非常に特徴な観葉植物の一つ。
着生できる特徴などからアクアテラリウムなどでも
使われることもあるシダ。
沖縄や石垣島などでは普通に公園や路上で自生している。
(沖縄のオオタニワタリ)
オオタニ ワタリ 耐寒性
本州最南端の和歌山県串本町のJR串本駅付近にオオタニワタリが
着生して戸外に植えられているのを見かける。
周辺の環境にもよるが串本以南の緯度であれば、オオタニワタリは
戸外で育てることができるかもしれない。
和歌山 串本の緯度経度は
緯度 33,0N
経度 135,46E
和歌山県すさみ町沖合いにある
稲積島(いなづみじま)
緯度 33.54
経度 135.48
などにもオオタニワタリは昔に原生していたようなので、串本あたりの気温で
あれば戸外で問題なく育ちそうだ。
オオタニワタリ 花言葉
オオタニワタリの花言葉は
「あなたは私の喜び」
「真実の慰み」
真実の慰みというのはなかなか深いことば
詳しい意味が知りたかったのだが、資料はみあたらず。
オオタニワタリ シマオオタニワタリの違い
普通のオオタニワタリはつやのある照り葉を大きく四方に広げてそだつ。
茎の側面から多量の根が出て、黒いモコモコとしたスポンジのような部分になる。
葉の部分の美しさと、根塊のモコモコとした所が独特の感じを持ち
観葉植物としては人気がありよく流通している。
シマオオタニワタリはwikiによると
シマオオタニワタリ (A. nidus L.)
沖縄本島、奄美群島、台湾、東南アジアに生育する。オオタニワタリと比較し、胞子のう群が中肋から葉の縁までの中ほどにしか達しない点で判別が可能であるが、中間的な形態を持つ場合もあり、見た目だけでの判別は難しい。オオタニワタリと同様に絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)に指定されている。
出典 – wiki オオタニワタリ
オオタニワタリとシマオオタニワタリの違いは表面の
見た目だけでの判別は難しいようだ。
たしかに沖縄でみるオオタニワタリも一見して普通のものとは
見分けがつきづらい。
オオタニワタリ 胞子で違いを判別
オオタニワタリとシマオオタニワタリの違いを簡単に判別
するには裏側の胞子嚢群の長さで判別するという方法がある。
出典 – wiki オオタニワタリ
出典 – wiki オオタニワタリ
(上画像 オオタニワタリの葉の裏 下画像 ヤエヤマオオタニワタリの葉の裏)
写真でみれば、わかりやすい
ついでに沖縄にあったオオタニワタリ、シマオオタニワタリやヤエヤマオオタニワタリ
で間違いない、大きくなると胞子も密度がましてこのようになる。
「オオタニワタリの胞子嚢群は長く」
「ヤエヤマオオタニワタリ胞子嚢群胞子嚢群は短い」
産地が南西諸島であれば、シマオオタニワタリやヤエヤマオオタニワタリ
の可能性が高い。
オオタニワタリの育て方(栽培)
オオタニワタリの植え替え方
5月~6月または9~10月が適期、2~3年に1度、根づまりを
おこさないように植え替えを行う。
鉢から根ごと抜き出した後、根を痛めないように
用土を1/3程度落とし、1回りサイズが大きい鉢に
植え替えるか、株分けを行う。
鉢底には少量の鉢底石を入れて、水はけの良い用土で植え替えを行う。
用土の配分は、赤玉土:6 腐葉土:4
オオタニワタリの置き場所
明るい日陰でに置き育てる。直射日光は控える。
冬期は室内に取り込み、10℃以下にならない場所で育てる。
オオタニワタリの水の与え方
4月~10月の水やりの頻度を多めに用土が乾いたらたっぷりと水を与える。
11月~3月の水やりは用土が乾いて、数日たった後で水を与える。
湿度を好むが、あまり用土を湿らせすぎると
根ぐされになる可能性があるので適切に水を与える。
オオタニワタリの肥料の与え方
4~10月の間に化成肥料を1ヶ月に一度用土の2、3箇所に施すか
規定量に薄めた液肥を月に1度与える。
オオタニワタリ 着生
(木に着生するオオタニワタリ)
(ブロックの隙間に着生するオオタニワタリ)
(階段の隙間に着生するオオタニワタリ)
(排水溝に着生するオオタニワタリ)
おそらく胞子から育ったものだと思うが、沖縄ではいろいろな所に着生
して育っている。
実際に観葉植物としてのものを着生する場合は
春~夏の間に根を日光に当てないようにして
ヘゴ板などの着生させたい場所に巻き付けておくだけで簡単に着生できる。
オオタニワタリ(種) 増やし方
オオタニワタリは種ではなく胞子から増やす。適期は5月~9月。
胞子は上の写真にも乗せたように葉の裏側についている。
痛んで、不要になった葉などを切り取りそのまま使うといい。
胞子を水ゴケや砂の上にまき、成長したら植え替える。
葉をそのまま置いていても新しい芽が出てくる。
観葉植物で売られているような黒いスポンジ状の
ように成長させるにはかなりの年月がかかる。
あのようなものが欲しい場合は直接通販などで買ったほうがいい。
TAGS:栽培, 沖縄, 種類, 育て方, 花言葉, 鉢植え
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