テーブルヤシの巨大化 大きくなるのは特別?

学名 Chamaedorea elegans.
属名 チャメドレア属
原生地 メキシコ
幹、茎の形状 3mまで成長する。
葉の形状 羽状複葉、長さ40~60cm
種、果実、花 雌雄異株、花は黄色で丸く小さい
類似
殖やし方 種から実生

 

 

比較的よく園芸店でみかけるアレカヤシ、ココヤシなどと比較すると
テーブルヤシ(Chamaedorea elegans.)は耐寒性も強く、日照不足にもよく耐え、大きさも手頃なので
初心者でも楽しみやすい、ヤシ科の観葉植物。

テーブルヤシの画像 種

 

花言葉は「あなたを見守る」というもの。
この小さい花なので、このようなものだろうか。

 

テーブルヤシは本州では、花が咲く時期は冬ごろ
上のような花かどうかわからないようなタイプのものを
咲かせる。
上の写真はまだ出てまもないものだが、成長すると
つぶつぶの所が丸くなってくる。

 

アレカヤシ テーブルヤシ 違い

アレカヤシとテーブルヤシは以下のように異なる。

  • 耐寒性
  • 日陰が好ましい
  • 成長しても巨大化しない

 

耐寒性の違い

テーブルヤシの画像 葉先の枯れ

(冬でも葉先は痛むが越冬できる)

同じような形状のヤシのなかではかなり
寒さに強い分類になる、野外の鉢植えで育てているが少し葉の先端が痛む程度で
冬を乗り切れる。気温が0度をあまり下回らないような地方では
強い寒風にさらされなければ野外越冬可能。
室内で管理するときは温度は問題にならないが湿度が極端に下がるので
葉が痛みやすい、加湿器をつけるか、霧吹きなどをして管理するといい。

 

アレカヤシとテーブルヤシの違い 半日陰が好ましい

 

ヤシ科の植物なので強い日光が当たる場所が
いいと思われがちであるが
半日陰が好ましい植物にあたる、下の写真のものは原生地で育っているテーブルヤシ
だが、本来はこういうあまり日の当たらない場所で育っている。

直射日光の当たる場所で育てると、テーブルヤシは
わりと葉焼けを起こしやすい。

 

テーブルヤシ 成長

アレカヤシの画像

(上画像 テーブルヤシ、下画像 アレカヤシ)

どちらも成長したもので、これぐらいの違いがある。
アレカヤシ テーブルヤシはまったく違う植物になる。
アレカヤシは竹状のようになるが、テーブルヤシそうならない。

アレカヤシの幹

(アレカヤシの幹は竹状に)

 

テーブルヤシの画像

テーブルヤシは日本でも外ならこのぐらいの大きさにはよく成長する。

耐寒性、耐陰性があるからか、冬でも外なら他の観葉植物にくらべると
完全に成長が止まるという訳ではなくわりと成長するようなヤシ。

 

テーブル ヤシ 最大

テーブルヤシの大きさは鉢植えならそれほど大きくならないが、
小さい苗でも、4~5年で40~50cmぐらいの大きさにまで成長する。
鉢植えであれば、あまり大きい鉢に植えないかぎり、40~60cmぐらい
までの大きさで成長が停滞する。
沖縄でも地植えされているものも1m前後ぐらいにしか
成長していなかった。

原生地では地植えであれば最大で約3mぐらいまで
成長するようだ。

 

アレカヤシとテーブルヤシの成長に関して比較

項目 アレカヤシ テーブルヤシ
耐寒性 寒さにそこまで強くはない、室内では越冬できる 寒さに強く、冬でも完全に成長が止まることはない
陰に強さ 日向が好ましい 半日陰が好ましい
成長 成長すると巨大化する 鉢植えであれば40~60cmぐらいまでの大きさで成長が停滞する。原生地では地植えであれば最大で約3mぐらいまで成長する。

 

テーブルヤシの成長に関してまとめ

成長要素 情報
耐寒性 葉先は冬でも痛むが、気温が0度を下回らなければ野外越冬可能。室内管理時は加湿器や霧吹きが必要。
日陰性 半日陰が好ましい。直射日光が当たる場所で育てると葉焼けしやすい。
成長の停滞 鉢植えでは40〜60cmぐらいまでの大きさで成長が停滞する。地植えで最大で約3m程度になる。
成長速度 小さい苗でも4〜5年で40〜50cmぐらいの大きさにまで成長する。

 

 

 

 

 

テーブル ヤシ 増やし方

 

テーブルヤシの画像 新しい葉

 

 

テーブルヤシは水耕栽培にもよくあっているような
観葉植物で、多数増やして綺麗な容器で色々と
楽しみたいという方もいるのではないでしょうか。

綺麗な容器と色付きのハイドロボールなどを
つかえばテーブルヤシとはいえ
なかなか上品な観葉植物になります。

テーブルヤシを増やしたい場合に株分けなどの
方法が気になった方も多いはず。
テーブルヤシはヤシのなかでも比較的簡単に
増やすことができる観葉植物なので
初心者の方もどんどん試してみるといいのではないでしょうか。

 

テーブルヤシ 増やし方年間

テーブルヤシの増やし方は

  • 取り木
  • 種子での実生
  • 株分け

などが一般的に増やす方法となります。
簡単なものの順番は

  1. 株分け
  2. 種子での実生
  3. 取り木

テーブルヤシのばであれば、植え替えのときに
株分けを行い増やすというのが
簡単でいいのではないかと思います。

 

 

メリット デメリット

株分け

メリット

簡単、増やしやすい。すぐに大きい株ができる。

デメリット

植え替えが必要。

 

 

種子での実生

メリット

こそこそ簡単

デメリット

日本では種子が出来づらい。

小さいものから育てる必要あり。

 

 

取り木

メリット

すぐに大きい株ができる。

デメリット

少し手間がかかる、水苔なども必要。

植え替え時に枯れやすい。

 

 

テーブルヤシ 株分け

テーブルヤシの画像 地中根

 

 

テーブルヤシは大きく成長していく過程で
横に株が増えていき大きくなっていきます。

ある程度ボリュームが増えて株分けできるような
大きさになったものを鉢植えから
取り出して根をほぐして分けていきます。

店で小さいものが売っているものも、いくつか株が
まとめて植え付けられているものも多いです。

根をほぐしても、なかなか分けづらいかと
思いますがやや力を入れて分けると
株ごとに分けることが出来ます。

 

テーブルヤシ 取り木

 

テーブルヤシの画像 根本

ヤシ類は単幹なので実生で増やすのが
一般的です。

特ににほとんど観葉植物として売られているヤシの種類は
大量に種子をつけるので
数多く種子を植え込んでいるといくらかは
発芽します。

 

意外に値段のするようなヤシでもこれ程種子をつけるのかと思えるぐらい。
青系のヤシも地植えできるような地域では
嫌というぐらいに種子をつけています。

テーブルヤシはチャメドレヤ科なので
ヤシには珍しく取り木ができる種類です。

テーブルヤシ 取り木 方法

  1. 季節は初夏あたり。
  2. 環状剥皮(かんじょうはくひ)する5cm ほど表皮を向く
  3. 水苔を巻き付けて袋で覆う。
  4. 根がでるまでかなりの期間かかる。
  5. 袋からとりだして、根がでている部分を
    切り分ける。

 

根がでている部分を植え付けると
完成です。
このときに水切れでかなり枯れやすいので、植えつける時期は秋になって
気温が少し下がってきたときがおすすめです。

 

 

 

 

テーブルヤシ 挿し木

テーブルヤシの挿し木をしても付かないと
いうのが一般的。

よくチャメドレア属は途中で根がでることがあり
下の写真のように途中で幹の部分から
根が出てきた場合は挿し木のような形で
増やす事は可能かと思われる。

下はココスヤシの写真で単幹のヤシでも根が充実している場合
写真のように切り戻しのような形で
再生することもある。

ココスヤシ切り戻し

 

 

 

テーブルヤシ 増えない

 

 

 

テーブルヤシ 株分けなどで増やそうとしても、あまり成長していないと
増えないということもあります。

購入して小さい鉢植えに植え付けている
ときには、そこまで大きくはならなく
あまり増えないです。

増えないようであれば、まずは成長させることに注視してみてください。

植え替えるときのおすすめは、スリット鉢とゴールデン培養土
です。
置き場は外にだして日光がほどほどにあたるような
場所におきます。

これで成長期に毎日のように水やりしていると
増えないということはないはずです。

チャメドレア属なのでとり木で殖やすことが可能、舌状剥皮法で行う。
茎の3分の一ぐらい斜め上に切れ込みをいれ、湿った水ごけをはさみこみ。
ビニールなどで包み、水を与えて発根させる。

 

 

 

テーブルヤシの育て方

 

水やり

水やりの給水量ほとんどの観葉植物に共通で、行う時は鉢底から流れ出る
ほどにたっぷりと与える

これによって用土の中の老廃物を流す、用土の中に酸素を送り込む
固形肥料を水で溶かし用土に流しこむ、の3つを行う為のようだ。

 

 

テーブルヤシの画像 葉柄

冬の水やりの際、気温の高い晴れた日などは戸外などで
水を株全体にかけて埃や細かいゴミなどを洗い流す。
これは埃を葉から落とすのと株全体が乾燥しすぎて
害虫の温床にならないようにさせる為である。
戸外で水を与えたら出来るだけ早く室内に入れる。

 

 

 

育て方 春 4月~5月

 

水やりの頻度は控えめに、室内の気温が低い場合2週間に1回で良い
出来る限り暖かい時間帯に与えるようにする。
肥料、液肥はこの時期は与える必要はない。
4月の後半辺りに新しい葉の成長が確認できれば少量の肥料を与えても良い。室内で育てていたテーブルヤシはこの時期には
戸外にはまだ置かないほうが良い
3月~4月前半は日本は低温と高温の変化が激しく。
夏季が成長期のテーブルヤシには水を与えて根ぐされを
起こし易い。急に葉の先端が枯れこんできた場合は根ぐされや害虫の恐れがある。
葉先が枯れたからといって無理矢理、戸外にだすと枯れやすい

5月

水やりの頻度は、5月はじめは1週間に1回程度で気温が上昇すると
もっと多めに与えても良い。肥料、液肥は5月後半~9月後半の間は与えても良い。
化成肥料、有機質肥料は2ヶ月に1回、液肥は2週間に1回の間隔で与える。
室内で育てていたテーブルヤシも5月後半には
戸外に出して育てても良い。

テーブルヤシの画像 葉先の枯れ2

ほとんど日光の当たらない場所で育てていた場合は
急に直射日光の当たる場所に置くと葉やけを起こすので
半日陰から少しづつ慣らしていくと良い。
テーブルヤシはかなり葉焼けになりやすい。

 

 

育て方 夏 6月~9月

成長が旺盛になる時期、水やりの頻度は多めに、3,4日に1回程度
手間を惜しまないなら毎日水を与えても良い。

室内のあまり日の当たらない場所であれば1週間に一度程度で良い。肥料、液肥は必ず与えておいた方が良い時期。

気温が25度を超えてくる頃には毎日水を与えても良い。
室内のあまり日の当たらない場所であれば1週間に1回程度で良い。肥料、液肥は与えても良い時期。この時期から冷房をつけ始める人が多いが
直接、葉に冷房を当ててはいけない。
冷房を低い温度(20℃近く)に設定している人は、水やりも1週間に1回程度でも良い

9月の後半に気温が高くない場合は水やりの頻度は
やや控えめにする。寒い地方の場合、早めに肥料は与えるのを控え室内に取り込む

 

育て方 秋 10月~11月

水やりの頻度は少なめ、4,5日に1回程度
本州であればこの時期に室内にいれる。
室内のあまり日の当たらない場所であれば1週間に1回程度で良い。この時期から固形肥料を与えるのは止める

テーブルヤシの画像 葉

(葉先が乾燥しやすいので葉水散布を)

やや室内が乾燥し始める時期なので葉水散布を時に行う
11月~4月まで葉水散布は行う。

11月

水やりの頻度は少なめ、1週間~2週間に1回程度で良い。

 

育て方 冬 12月~3月

 

12月急に気温が下がる期間があるのでその時期には注意する。
あまり気温が冷え込む窓際などに置かないほうが良い。特にテーブルヤシなどの耐陰性のある植物は日光よりも寒さでのほうが問題があるので
窓際が急激に寒くなる環境であれば、あまり置かないほうが良い場合も多い。
水やりの頻度は少なめ、2週間に1回程度で良い。
出来る限り用土の表面が乾いてから水やりをする。
冬だといっても水を与える際の水量は、すくなく与えるのではなく
鉢底から流れ出るほどにたっぷりと与える。

直接、葉に暖房を当ててはいけない

3月

主に12月と同じ、出来るだけ温度変化の高低さが少ない暖かい日に水やりする。
とくに3月後半の時期は水やりを控えるのが無難。この時期はテーブルヤシなど比較的性質が強いヤシであっても枯れやすい時期。

 

テーブルヤシ 植え替え

 

テーブルヤシ植え替えは5月の後半~6月が適季
5月の後半~9月であれば、植え替えを行っても問題はない。

根の状態を見て一回り大きい鉢に植え替える。

ある程度成長してくると、鉢の周りをぐるぐると根が
張ってき株がくっついたようになる。
植え替え時はヤシ類なので出来る限り根はあまり崩さないように
したほう好ましい。

テーブルヤシはあまり用土はえらばないので、観葉植物用の
用土であれば成長にはあまり影響は出ない。

 

 

 

テーブルヤシ 害虫

 

観葉植物をよく購入される方は新たに購入した植物に害虫が
ついている場合もあるので害虫が飛び移らないように
購入時には十分に注意したほうがよい。

 

テーブルヤシにつくよく害虫として、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
がある。

カイガラムシはそこまで被害は大きくなく、枯れづらい。

アブラムシは春先ごろに新芽につきやすい、
放置しないとそこまで枯れることはない

ハダニが一番やっかいで、枯れる可能性が高い
つくとなんどもスミチオン乳剤など
を使わないといけない上に、他の植物に飛び移る。

 

テーブル ヤシ 葉焼け

 

テーブルヤシの画像 新しい葉

 

夏は半日陰でないと葉焼けするので注意が必要。

ヤシなので基本的に葉が全て枯れると枝から新しい葉が
出てくる事はない

一度葉焼けして、地上部が枯れてしまうと再生できない。

冬室内で育てていて、夏場になって急に外に出すと
よく葉焼けを起こす。
たとえ1時間ぐらいでも葉焼けするので。
出来る限り半日陰から育て始める。

その他よくある枯れる理由で根腐れがあり。

https://secretisland.cyberhangar.com/parlor-palm-root-rot

 

 

 

 

 

 

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