イチジク 挿し木や時期 失敗理由は何？
| 学名 | Ficus carica L. |
|---|---|
| 属名 | イチジク属 |
| 原生地 | メソポタミア |
| 幹、茎の形状 | 太くなる。切ると白い樹液がでる。 |
| 葉の形状 | |
| 種、果実、花 | 良く知られるイチジク果実。 |
| 類似 | |
| 殖やし方 | 挿し木 |
いちじくを「無花果」と漢字書くのは、いちじくの種類によっては花が
できてないまま果実ができることを意味します。
品種によっては受粉するのに虫や『2つのいちじくの種類を植える必要がなく』
ベランダや小さい庭などの小スペースで育てても果実が
できるので、はじめて果樹を育てる人でも非常に優しく実が出来ます。
虫を寄らせなくても、多量に受粉できるのは、虫は嫌いと
思われる人にとってもいちじくはおすすめな果樹です。
２年生以上の苗を買えばその年から収穫できるので、
かなり早めに実を楽しむ事ができます。初めての人であれば
果実が出来るのはかなり大きい木を想像
してしまいがちですが、いちじくは思ったよりも小さい鉢に植えたコンパクトな樹形でも
少数ですが実がなります。
一度いちじくさし木してみた人ならわかると思うがよほど悪い時期で
ないかぎり（挿し床と気温が低すぎないかぎり）たいていは成功する。
やり方のコツさえつかめばほぼ成功する（穂木に問題があると失敗する）
このお手軽に増やす事ができる所もいちじくの魅力のひとつ。
イチジクの挿し木が成功しやすいのはウンベラータと同様に
乳液が切断面から出るのも理由のひとつ。
挿し木は難易度が非常に簡単なので
増やすのがおすすめできる庭木です。
イチジクの挿し木する手順は。
すでに実がなっているような大きさのイチジクから、
長さ約8〜20センチメートル程度を切り取る。
イチジクの挿し木はつきやすいのでもっと長くても問題ありません。
それらの枝の下部の葉を取り除き、挿し木用の枝をつくる。
上部の葉を2枚ほど残してもいいですが、全ての葉を落としても、高温時期ならすぐに新しい新芽がでてきます。
挿し木用の土はパーライト、バーミキュライトを含んだ
挿し木の苗床を用意し水で湿らせます。
用意した土に挿し木用の土に切り口を付けた枝の下部を濡らして
土に枝の三分の2ほど植えつけます。
枝を地上に出しすぎると穂木が乾燥で枯れやすくなります。
できれば毎日、挿し木の周りの土が乾かないように
注意しながら水やりを行います。
これらの手順で夏の高温時期であれば数日間〜 2週間後に
根がでてきます。
目次
イチジク 挿し木 時期
イチジク 挿し木する場合はいつの時期というのは重要なポイントです。
夏に行うか冬に行うかで挿し木方法が、がらっと変わってきます。
挿し木の期間は、気温の高い時期ならかね発根しやすいほうです。
夏の季節と冬の季節にわけて簡単に
説明していきます。
イチジクは袋やペットボトルの密閉挿しはあまりおすすめはしません。
密閉挿しはかなりカビやすいです。
イチジクはやらなくても挿し木はつきやすいので
メリットがすくないです。
さし穂は、冬に剪定した１年生の節隔が短く実っている枝を選ぶのが
セオリーのようです。若い苗の方が成功率が高く枝に養分が充実していて
よいからかもしれない。
イチジク 挿し木 夏
まずは夏の時期から、この時期は挿し木の発根もはやく、非常に
簡単なので挿し木するのはおすすめな時期となります。
挿し木の植え替え時期や鉢上げ時期は根が、ではじめてから
１ヶ月ぐらいはまつのがいいです。
5月６月は梅雨期に差し掛かるので、挿し木をするには
いい時期かと思います。
雨や曇りの日が続く日などは畑の地面にそのまま挿し木
したとしてもそのまま成功することも
あるはずです。
なお 7月8月ごろは発根はすぐしやすいですが
植え替えで失敗しやすいので植え替え後の初期は日陰などで
そだてるなど注意が必要です。
イチジク 挿し木 秋
（種類によっては実がなる）
秋はまだイチジクの挿し木は可能です。
ただし、後半になると落葉したり、成長期では
なくなるのでおすすめはできません。
秋となると、９月はまだ十分に気温か高い時期もあり
普通の挿し木でも問題ありません。ただ、９月も後半に
なると気温もぐっと下がってきます。
１０月も下旬になると、普通に植えているイチジクでも葉が
落ちてきます。
１０月も下旬からは冬のような挿し木をするほうが
発根しやすくなります。
イチジク 挿し木 冬
イチジクの挿し木は冬はおすすめできません、挿し木は
発根可能ですが
その後の鉢あげでもかなり失敗しやすいです。
しかし挿し木を試してみたい方もいると
思いますので、少し冬の挿し木方法を記載しておきます。
イチジク 挿し木 12月
普通に挿し木しても芽が出ないです。
この時期挿し木するには、室内での
水挿しで行うと、楽に発根させることができます。
ただ何らかの方法で水温をあげる必要があります。
鉢あげ後の管理は全体的に葉水を行い
水を切らさないようにします。
イチジクの挿し木は何月
（実がなっていない時期に）
ここまでは季節ごとの挿し木の時期の簡単な概要を書いていきました。
何月がおすすめなのかといいますと
初心者の方におすすめなのは5月6月の梅雨期です。
イチジクの挿し木は一般的には春季から夏季に行われます。
イチジクの木は温暖な気候を好むため、寒冷な冬には室内で保護することが必要です。
イチジク 挿し木 梅雨
何度も挿し木しているような人であれば成長期で
あれば特に問題なく成功できるはずですが。
植え替え後まで考えると、初心者の方であれば梅雨期が
おすすめであると言えます。
鉢上げや植え替えは梅雨期の雨や曇りが続く日に
行えばかなりうまくいきやすいです。
イチジク 挿し木 発根日数
イチジクの挿し木における発根までの日数は、一般的なものでは約2〜3週間程度です。
具体的な日数は、挿し木環境によって異なります。
イチジクの挿し木は、挿し木の周囲の湿度や温度が主に発根日数が関係しています。
そのために地域の気候や季節によっても異なる場合があります。
冷涼な気候では通常よりも発根までにより長い時間がかかることがあります。
真夏日などの時期であれば、3日程度でも発根することもあります。
また、挿し木に使う枝の状態によっても
発根日数はことなります。
細い枝や太い枝、勢いがある枝や弱ったような枝では発根日数はことなります。
挿し木に使う枝に事前に充実した栄養分を与えているようなものと、そうでないものでも違いがでます。
メネデールやルートン等の発根剤を利用することによっても、発根日数に違いは出ます。
発根日数には多くの要因があるのでそれらで異なりますが、挿し木の周囲の温度が重要です。
発根までの日数を短縮するためには、適切な湿度と温度の環境に置き、発根剤を利用して挿し木の根の成長を促進する。
根が十分に発達して挿し木がしっかりとした株に成長するまで、さらに数週間から数か月かかります。
イチジク 挿し木 発根時間
7月8月の気温が高い時期に
挿し木を行うと、ほとんど数日後には発根するということは普通です。
3日程度なら、72時間。
イチジクの挿し木の発根時間は一般的には2〜3週間かかります。
2週間なら336時間となります。
上記したような発根日数には多くの要因があるのでそれにより発根時間に違いが出ます。
イチジク 挿し木 水挿し
イチジクは枝の切り口が腐りづらく
水挿しをすると挿し木の根っこが出ないということは少ないです。
初心者で挿し木の管理がまだわからないような場合は
一度水挿しして簡単に発根が確認できます。
まずは水挿しして水のなかで発根をさせて確認してから挿し木するのも
おすすめできます。
イチジクの水挿し方法はいたって簡単ですが。
枝を使用する場合は、以下のような手順で行います。
実ができるような成熟したイチジクの枝を選びます。
枝はまず健康であることが重要。
枝を斜めに切ります。枝を斜めに45度ほど切り落とします。
太くて切りにくいようならばとくに真っ直ぐに切ったとしても問題はありませんが
斜めに切ることで挿し木の枝の水の吸収が良くなるようです。
葉を取り除きます。切り口から下方向の水に浸るように枝の葉を
取り除きます。
残りの上部の葉も数枚程度残しておいても構いません。
大きな葉がある場合は、その葉を半分に切ります。イチジクの葉は大抵大きいので切っておいたほうが良いでしょう。
これは乾燥を防ぎ、葉がすぐに落ちづらくすることです。
葉が水のなかに落ちたらすぐに取り除く必要があります。
発根するまでによく葉は枯れるのですべて落としておいてもいいです。
水に枝を浸けます。このときに水にメネデールなどの発根剤を少しだけでも混ぜると根の成長が早くなります。
切り口のある枝を水に挿します。切り口の下方向が水に浸るようにする。
水を定期的に交換します。毎日でもいいですが、三日に一度ぐらいは交換します。
水はカビないような状態を保つために定期的に交換する。
水が濁ってきた場合や腐敗の兆候が見られる場合は、早めに交換します。
根がでてきてある程度の長さになると植え替えます。
植え替え後に枯れることが多いので
根が十分に発達したのちに新芽が成長すると、イチジクを適切なサイズの鉢や地植で植え替えて育てる。
イチジク 挿し木 長さ
通常のイチジクの挿し木を行う
枝の枝の長さは、一般的には8〜20センチメートル程度が適しています。
長さは8〜20センチといった所ですが、
イチジクは乾燥に強く、通常の挿し木でも
やや長くとっても問題はありません。
水挿しでは水が乾燥することは少ないので
あまりにも長すぎない限り、とくにそれほど
長さなどにはこだわる必要はないです。
普通の庭木などではあまりにも長すぎると
枝が乾燥で枯れますが
イチジクは乳液で切り口が保護されるので
基本的に長さはある程度でも問題なく発根します。
挿し木の発根後に急速に大きく成長させたい場合は、そこそこ長めにとるのがおすすめです。
イチジク 挿し木 太さ
一般的な樹木などの挿し木に適した枝は、直径が
約1センチから数センチほどのものです。
このようなもののほうが早く発根しやすく成長しやすい傾向があります。
枝の太さが小さすぎると、根を形成する力や栄養の供給が不十分になり
挿し木の成功率が低下する可能性があります。
枝の太さが大きすぎると、根の発生が長期間かかって遅れたり、根の形成が難しくなることもあります。
これらは一般的な庭木などのもので、イチジクなどのクワ科などの乳液で保護されるものは太さは太いほうが根の数が多くでるので、太いほうがおすすめです。
他の植物では、細いと発根が早いというメリットが
ある植物もありますが、イチジクの場合太いものでも
発根するのがかなり早いので、細い枝を挿し木するメリットは少ないです。
イチジク 挿し木 メネデール
イチジク の挿し木でメネデールやルートン等の発根剤を利用すると根の発根数や
発根した後の根の成長が早くなります。
水挿しするときなどで、水に薄めてつかうと発根速度が促進されるので後にはやく成長させたい方は使っておくのをおすすめです。
普通に用土に挿し木する場合でも同じく
効果があります。
成長後根が多く出やすく普通に挿し木するより植え替えが成功しやすいです。
挿し木の準備
挿し木を行う前に、イチジクから新しい成長点（芽）が含まれる健康な茎を選びます。
茎の下部の葉を取り除き、枝を斜めにカットしておきます。
このカットした枝の部分の表面に発根剤を塗ります。
発根剤の準備
メネデールやルートンなどの発根剤を用意します。
パウダー状か液体状か
商品によって使い方が異なりますので、商品に添付されている指示に従い利用する。
以下に一般的な使用方法は。
パウダー状の発根剤
挿し木の切り口を発根剤のパウダーに水と混ぜたものに
あまりベッタリと着けずに軽くつけます。余分な発根剤は振り落とし、茎の切り口に均一に付着させます。
液体状の発根剤
容器に液体発根剤を注ぎます。
挿し木の切り口を液体に浸し、適切な時間浸漬させます。
挿し木の植え付け
発根剤を付着させたら通常の挿し木のように茎を、培養土やパーライト、バーミキュライトなどの水はけの良い培地に挿します。挿し木の茎の下部を培地に埋め、周囲を軽く押さえて固定します。
発根剤は、一般的には樹木などの挿し木の成功率を向上させるために使用されますが、イチジクの場合は根の発根数を多くしたりや発根した後の根の成長をサポートするような効果を期待する為に利用します。
イチジク 挿し木 肥料
挿し木がまだ発根していないときは基本的に固形肥料はあたえません。
挿し木の枝のカビの発生原因となります。
適切なタイミング
化成肥料などは、やや緩やかにきくタイプなのですぐにはあたえず。
根か発根しはじめると、液肥のみを与え始めます。
化成肥料などは挿し木が十分に発根してから、通常は2〜4週間後に肥料を与えます。
量の調整
肥料の使用量は、肥料のパッケージラベルや指示に従って適切に調整する。
過剰な肥料は根や葉の成長などに悪影響を与え、過剰な肥料を与えると土のphが傾きすぎてよく葉や枝が奇形になり成長が著しく阻害されます。
肥料は指示通りの使用量を守る。
わかりづらい時は半年ぐらいは液肥のみでも可。
均等に設置
肥料を均等に挿し木の周囲に散布します。すぐには根が広がっていないため、肥料を根にやや近づけて設置することが肝心。
水やり
肥料をしっかりと与えた後は、そこから水が溢れるほど十分にたっぷりと水やりを行い、肥料を土壌に浸透させることが大切です。
イチジク 挿し木 育て方
イチジクの挿し木の発根が完了してから
育てる手順は以下の通りです。
発根までの管理
毎日、挿し木の培養土を湿らせます。
土が乾燥しないように注意してください。
数日後、発根の兆候が見られることがあります。
1〜2週間たったころに枝から新しい新芽の緑の粒がぽつぽつと出来上がってくるのがイチジクの挿し木の面白い所。
根が確認できると、水やりの間隔をあけて育てる。
他の樹木だと、水をやるのも嫌になるぐらいで忘れたころに新芽がでる樹木もがあるのだがいちじくの場合適度なスピードで新芽が展開してくるので、成長の
過程を見ているだけでも面白みがある。
挿し木の置き場
半日陰（朝にだけ日があたる）ような所で、最初の２週間程度は水分を切らさないように管理する。
数日間保護し、徐々に日光に当てていきます。
移動したあとは光が当たる明るい場所に置きますが、直射日光は避けます。
移植
失敗原因にも書きましたが
ここであまり根がでていないと失敗する可能性が高いです。
一つの鉢に多量にさし木した際は葉がほこってきてすぐに
植え替えたくなると思う、だがこの時期にすぐに植え替えるのは
少しまったほうがいい場合がほとんど。
ある程度根が出ていないと植え替えてすぐに枯れてしまう事もある。
挿し木が十分に根付いたら移植します。
イチジク 種類
アーテナ
カドタ
カリフォルニア ブラック
サン ペドロ ブラック
ブラウン ターキー
ブルジャソット グリース
ブルンス ウィック
ホワイト イスキア
ホワイト ゼノア
雌花が受精した場合は小果にごま粒状の種子をもつが、
多くのいちじくの種類は受精せずに熟するもので胚をもたない。
新枝に花芽が発達し、年内に熟するものを秋果
越冬して翌夏に熟するものを夏果とよぶ。
イチジク 品種 おすすめ 秋果専用主
桝井ドーフィン（イチジク 育て やすい 品種）
ロイアルビンヤード
セレスト
ネグローネ
ネグロラルゴ
蓬莱柿
こちらは秋果専用主、一般的に有名な日本のいちじくの
桝井ドーフィンも秋果の種類。
イチジク 受粉
花の種類と受粉の必要の有無で次の4種類(品種群)に
分類される。
カプリ種
野生の送粉種。
スミルナ種
小アジアで古くから乾果用に利用されている
重要品種群で，結果にはカプリ種の受粉を必要とする。
普通種
日本の一般的ないちじくの種類、蓬莱柿（ほうらいし）やセレスト、桝井ドーフィン
ブラウンターキーなど。果肉は紅か紫色をおびる。
サンペドロ種
ビオレドーフィン，サンペドロホワイトなどこはく色果肉の優秀品種。
夏果 秋果
カプリ型 結実しない 受粉が必要
フィグ型
スミルナ系 結実しない 受粉が必要 カリミルナ、バータジック
サンペドロ系 単為結実 受粉が必要 ビオレ・ドーフィン、キング
普通系 単為結実 単為結実 蓬莱柿、桝井ドーフィン、カドタ
いちじくの種類 育て方
挿木苗を温暖で保水力ありかつ過湿にならない所
土壌は中性から微アルカリ性の所に植えるのが最適。
カミキリムシ類，疫病，炭疽（たんそ）病に注意する。
樹形はモモの仕立て方に準じる。
いちじく 成熟の促進
実を成熟させる方法として珍しいのは、果頂部に
植物油（サラダ油、オリーブオイル等）や
植物ホルモンを塗ることによって急激に果実を熟させる事ができる。
一般家庭では高価な植物ホルモンはつかうことはまずないので
植物油でぜひ試してみて欲しい。油を塗ったものと何も処理しないものを
比較して試験的に熟す過程を見比べてみると
その違いにいちじくの魅力を感じる。
特に見てもらいたい、種類はバナーネである、あの特大の
膨らみが変化はみてみる価値あり。
いちじくの収穫
体力が落ちた時は栄養剤のような人工的な物よりも
イチジクなどの自然界にあるもので
回復したほうがよりナチュラルな回復の仕方をするように感じられる。
次の日の朝起きた時に、体の底にわだかまるような疲れが取れているような気がする。
イチジクの果実は食物繊維やミネラル分を多く含む
ローカロリーな食品。
甘い物ばかり食べて体重がきになってきた人なども
気にせずにおいしくたべられます。
生で実を食べても、滋養強壮やいぼ痔、切れ痔、脱肛、便秘、整腸、消化促進
などにも効果があるとされています。
桝井ドーフィンなどであれば残暑がのこる夏の終わりごろに果実がなるので、
まだ暑いなか体力がなかなか回復しないときに
ほどよく甘いいちじくの果実を食べることによって
疲労回復に役立つ果実です。
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