オオミヤシ
学名 | Lodoicea maldivica. |
---|---|
属名 | オオミヤシ属 |
原生地 | セーシェル諸島 |
幹、茎の形状 | |
葉の形状 | トタンのように固い |
種、果実、花 | 実の重さ10~20kgになる。世界一の種を結実させる植物 |
類似 | |
殖やし方 | 種から実生 |
オオミヤシの名前
オオミヤシの名称は多数存在する。
存在の謎が解き明かされていない昔、多くの人の好奇心にふれたということ
を物語っている。
オオミヤシ 学名(Lodoicea maldivica.)は
「ココ・デ・メール」(海のココナツ)
「ウミヤシ」(sea coconut)
「フタゴヤシ」
「ダブルココナッツ」(double coconut)
という名称などが過去の記録に残されている。
オオミヤシ 種
ギネスブックに載っている世界すべての植物中、最大の種子を
結実させる ヤシ科オオミヤシ属のオオミヤシ
種の異様な大きさと形、存在がベールに包まれている
間に、いろいろな来歴ができる。
原生地のセーシェル諸島が発見された後も、そこが聖書に存在する
エデンの園とまで言われるようになった。
その理由は大きくオオミヤシが関係している。
オオミヤシの物語 ココ・デ・メール

By: scott.zona
こういう一説も残っている。
異様に大きな種が海から流れ、※モルディブやインドの海岸に打ち上げられた。
形が女性の下半身の様な形をして浜辺に流れ着いてくる謎の種は、当時の人の目には
異様な光景にうつっただろう、いろいろなことが噂され多くの想像を掻き立てた。
存在理由が判明せず多くの謎に包まれたままで
あった為、オオミヤシが
海の中で生まれるという一説まで浮上した。
この説がオオミヤシがココ・デ・メール(海のココナツ)
と呼ばれるようになったとされている。
※(漂着した種子については、16世紀にインドに渡航したポルトガル人に
よって言及され1611年インド洋のモルジブ島の海岸に漂着したもの
をピラード Pyrard という人が発見したのでしばらくはモルジブ島産と信じられた。)
オオミヤシとエデンの園
異様な大きさの種をうみだすオオミヤシの種の形態から
セーシェル諸島がエデンの園とまでいわれるようになった理由。
オオミヤシの幹は高さは30Mにまでもなり
直径は40cmに達する、基部は硬くふくれる。
葉は菱形、シュロチクやビロウのような葉の形をして、トタン屋根
のように固い。
長さ4~7m、幅2~4m、葉は1年に1枚だけ出るとされている。
花は雌雄異株。雌株が実をつけるには,雄株の花粉が雌株に付くことが必要。
花の形は肉穂花序(肉穂花序はクワズイモのような花)
腋生(芽や花が、葉の付け根から生じること)で長さ約1m。
果実の外側は卵円形で幅35~45cm。
外部の皮をむくと良い香りがする。
オオミヤシ の 種
実の重さ10~20kgあり、一房の重さが180kg、成熟に6年
かかり、発芽に3年かかる。
この種の成熟の遅さもあり、樹齢は何百年にも及ぶとされている。

By: Wendy Cutler
(オオミヤシの種 まだ小さい)
聖書に出てくる禁断の果実とされ、オオミヤシが存在する島としてセーシェル諸島
がエデンの園とされた説がある。
13世紀ごろ、オオミヤシの種は希少価値のある交易品としてヨーロッパに渡り、
金や宝石で飾りたてられ装飾品として珍重されていた。
この頃、オオミヤシの種は法外な値で取引されていたが、1743年に
セーシェル諸島での存在が確認されると、希少価値は無くなったようだ。
TAGS:ヤシ, 実, 種, 育て方
オオミヤシと同じカテゴリ