ウラシマソウ マムシグサ 違いは写真で確認
学名 | Arisaema urashima. |
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属名 | テンナンショウ属 |
原生地 | 日本 |
幹、茎の形状 | 細く、やや折れやすい。 |
葉の形状 | 葉は鳥足状に大きく裂ける。 |
種、果実、花 | 独特の仏炎苞をもつ、付属体に一本の長いひげのようなもの。種はトウモロコシを小型にしたような形、熟すと赤くなる。 |
類似 | |
殖やし方 | 株分け |
ウラシマソウ(Arisaema urashima.)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。
日本の北海道から九州の山野に分布し
地中の球根が3~4年で親株と同じ大きさに育つ。
花は本格的には5月頃から見ごろの場所が
多いのではないだろうか。
4月頃にウラシマソウ やマムシグサがよく自生している
各地の場所を見回ってみたが。
ようやく4月の下旬にほんの少しだけ開花している
ものがあった。
6月に入れば、人の腰ぐらいの大きさにまで花が
なるものもあるので
まだまだ本格的に開花という訳ではなさそう。
ウラシマソウ 緑
花が緑のものはウラシマソウ 素 心などとして
よく売られている。
地域によってはこちらのほうがよく
自生していることが多い。
ウラシマソウの花言葉は
「不在の友を思う」「注意を怠るなである」
どれも浦島太郎の伝承からきているようで
その花姿が釣り糸を垂らした姿と
浦島太郎を結び付けているのがウラシマソウの
和名の名前の由来と言われている。
ウラシマソウは冬に地上部が枯れても
球根がのこっているとまた春先ごろから
しっかりと成長してくる。これもまた浦島太郎の
昔話に似たような所があるようにも思える。
ウラシマソウ マムシグサ
(マムシグサの実)
マムシグサは葉の汁などに触れるだけでも肌が
かぶれるようだ。
ウラシマソウ マムシグサ 葉の違い
(ウラシマソウの葉)
ウラシマソウの葉は鳥足状に大きく裂ける。
付き方は写真のようにある程度大きくなると
半円を描いたように葉がつく。
葉はサトイモ科によくあるように柔らかく
破れやすい、茎も少し曲げただけでその部分が折れる。
蛾の幼虫が葉にはつきやすく、虫が多い自生地ではかなりの数の
幼虫に葉を食い破られていた。
(マムシグサ 葉)
(マムシグサ 葉 模様あり)
ウラシマソウ マムシグサ 花の違い
(ウラシマソウ 花)
ウラシマソウは仏炎苞の花がつき品種により
花の色や柄がことなる。
(マムシグサ 花)
テンナンショウ属の仲間は雌雄異株で性転換する性質がある。
成長する(根茎が太くなる)と雌になり、やせると
雄へと性転換する。
自生地でもわりと大きいものが、種を結実させているものが
多く花後にトウモロコシのような種が赤く熟しているを見る事ができる。
マムシグサといってもマムシを呼びやすいと
いうわけではなく花の斑点がマムシの模様に
似ていてそのような名前の由来になったといわれている。
実が熟した後に赤くなって倒れてきたときも
マムシに似ているようだ。
ちなみにマムシを呼びやすい植物は山椒で。
近くにはよくマムシが潜んでいることがあるようだ。
つねに好んで山椒の樹に蟠っている。それで蝮の身体には山椒の気香(かざ)がする
出典 – 『和漢三才図会 7』p.33
ウラシマソウ マムシグサともに丈夫な植物で、植え替え後も
環境の良い置き場所におき管理を
怠らなければ、しっかりと育ってくれるが夏の熱さにはかなり弱い。
ウラシマソウ タイガー マスク
昔ヤフオクで「10万円ぐらいで落札」されていた
ことがあるウラシマソウ。
ウラシマソウ 素 心に少し黒い模様が入った
感じのような花。
名前がインパクトがあり面白いので目立って高額に
なる要因があったのかもしれない。
画像は勝手に使えないので
https://www.google.co.jp/search?q=ウラシマソウ タイガー マスク
ウラシマソウ 育て 方
4月~5月
開花前はやや明るめの日陰で、開花後は
風通しのよい半日陰に置き育てる。
開花期の時期は、用土を乾かしぎみにしたほうがよいので4~5日に一度
用土が乾いた状態の時に水を与える。
やや肥料を好む植物。植え付け時に元肥には暖効性の有機肥料を与える。
4~9月の成長期には規定量に薄めた液肥を月に2回と花が終わった後は即効性の置き肥も与える。
6月~9月
風通しのよい半日陰の場所に置き育てる。この時期強い日光の当たる場所に
おく場合は黒い寒冷紗で遮光して管理する。
気温が上昇するたびに水やりの頻度は増やす。
真夏の熱帯夜などで気温がかなり上がる場所に置く場合は、夕方に鉢のまわりに打ち水をして気温を下げておく。
10月~3月
用土が完全に乾燥してから水を与える。
冬の寒い時期は水やりの頻度は控えめに。
地上部枯れたら乾燥させてもかまわない。
2月の休眠期に株分け(分球)で殖やす。親球根から子球をはずし植えつける。
ウラシマソウは株分けで増やしやすく、テンナンショウは
実生のほうが増やしやすい。
ウラシマソウ 植え替え
2月の休眠期に行う、小さな球根は3号鉢に植えつける。
それほど根は張らないので
小さめの鉢の方が管理しやすい。
球根が大きくなるごとに一回り大きい鉢に植え替える。
ウラシマソウは用土はあまり選ばないが、通気性の良い用土を好む。
鹿沼土4,日向砂4,ミズゴケ2
赤玉土と腐葉土だけで育てても割りと問題なく育つ。
植え替えの際は有機肥料の元肥もいれておく、3号鉢で1g、5号鉢で5g
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