ベゴニアの種類

 

ベゴニア(Begonia.)はシュウカイドウ科シュウカイドウ属にあたる植物。オーストラリアを
除く熱帯、亜熱帯に2000種以上が分布している。観賞用に作られた品種は200種を超える。
ベゴニアに共通しているのは、葉形が主脈を中心に左右が相称では無くゆがんでいることになる。

 

ベゴニアの種類

  • 根茎性ベゴニア
  • 木立ち性ベゴニア
  • 球根性ベゴニア
  • 冬咲きベゴニア
  • エラチオール・ベゴニア

 

のグループがある。

やや中間的な性質を持つ品種があるので、すべての品種をはっきり区別できるとは限らない

 

根茎性ベゴニア

茎が匍匐(ほふく)するタイプのベゴニア、室内の弱い日光でもよく育つものが多い。

 

根茎性ベゴニアの品種

インペリアーリス :葉は広卵形で深緑色。
スマラグディナ :インペリアーリスの変種、ソフトで美しい品種。
プリスマトカルパ :根茎性ベゴニアで最も小型、茎は四方に這う、葉は卵型
ボウエラ :葉は小型の卵型。
ニグラマルガ :ボウエラの変種。
マソニアーナ(アイアンクロス):葉は広卵型で黒褐色の十字。
シルバー・ジュエル :インペリアーリスの品種。
ビルホップ :ボウエラの品種。

ノラ・ベトソン、マフィル、ラズベリー・パーフェ

レックスベゴニア(根茎性ベゴニアに含まれる)
インド原産のベゴニア、レックスを親にして作られた品種をレックスベゴニアと呼ぶ。
茎は匍匐し、葉は楕円形。耐寒性が非常にあり、凍らさなければ越冬できる。
増やす場合は葉挿しができるものも多い。

レックスベゴニアの品種

アメリカン・ビューティー :茎は半木立ち、葉は中型で葉脈が赤。
ファイヤーフラッシュ :茎は匍匐 葉柄と新葉には紅色の毛。
キティー(ジュウニヒトエ、十二一重):茎は立ち上がる、葉は光沢のある紅色で深く切れ込む。
ペリドット :レックスベゴニアでもっとも小型、茎は良く分枝。
ホロホロチョウ :茎はやや木立ち、葉がホロホロチョウの羽に似る。

 

木立ち性ベゴニア

地下部に球根や塊茎の出来ない分類。
木立ち性ベゴニアの中でも4タイプに分かれる。

矢竹型:茎が竹のように節ができる物。
叢生型(そうせいがた):茎が叢生する物。
多肉茎型:茎が多肉質になっている物。
つる性型:くきがつる性に伸びる物。

木立ち性ベゴニアの品種
アコニフォリティア(矢竹型) :高さ1,5Mに成長する大型種のベゴニア。
ブレウィリモーサ(矢竹型) :葉は楕円で光沢。
ソラナンテラ(つる性型) :葉は卵型で緑色。
コラリナ・ドルッツェルナ(矢竹型):高さ1,5Mに成長する大型種のベゴニア。
レノール・オリビエ(矢竹型) :葉は光沢のある濃緑色、葉裏は赤紫色。

その他の木立ち性ベゴニアの品種
クリスマスキャンディー、ミセス・ハシモト、ルッキング・グラス

 

球根性ベゴニア

いものような塊茎のあるもの、それらの交配種のベゴニアが属する。
美しい花をつけるものが多い、耐寒性のあるものが多いベゴニア

(以下の2つのグループは人工的に種間交雑された園芸品種)

 

冬咲きベゴニア

ベゴニア・ソコトラーナ (B. socotrana) とベゴニア・ドレーゲイ (B. dregei)
との交雑から改良されて作られた品種。
冬咲きベゴニアは開花時期からクリスマス・ベゴニアとも呼ばれている。

 

エラチオール・ベゴニア

球根ベゴニアの園芸品種とベゴニア・ソコトラーナの交配から作られた品種。
比較的大型の花を秋季と冬季、開花する。

 

 

ベゴニアの育て方

 

葉や茎が多肉質のものは、水やりが多いと根ぐされを起こすので、用土を乾燥ぎみに育てる
夏の直射日光に当てると葉焼けをおこすものが多いので栽培の際は注意する。
主に15~25℃でよく生育する。
レックス・ベゴニア、根茎性ベゴニアの耐乾性のある品種は2~3℃でも
問題ないが、寒さに弱いものが多く冬は主に室内で管理する事になる。
球根ベゴニアは、10~25℃とやや高い温度を好む。
10℃以下になると休眠に入るので、休眠した球根は1~4℃で管理する。

 

ベゴニアの育て方 4月~6月 春

レース越しカーテンの日光が当たる場所に置き育てる。水やりは
用土が白っぽく乾いたら行う。4月前後は気温の変化が激しいので
水はあまり与えないほうが良い。

ベゴニアの育て方 7月~9月 夏
半日陰の場所に置き育てる、この時期は毎日水を与えても良い。

ベゴニアの育て方 10月~3月 秋~冬
ガラス越しの日光が当たる場所に置き育てる。
用土が完全に乾燥してから水を与える。
ベゴニアは乾燥には強いので、冬の寒い時期は水やりはかなり控えめに。

ベゴニアの植え替え方

5月~9月が適季、株が大きくなり鉢底から根が出始めると植え替えを行う。
ともに株分けも行うと大きい鉢には植え替えなくても良い。
用土は、赤玉土3、腐葉土1、川砂1の割合で作る。

肥料の与え方
5月~9月に月2~3回 ハイポネックスなどの液肥を規定量に薄め与える。

ベゴニア 害虫、病害
害虫 5月~9月、ハダニ、アブラムシ
病害 うどんこ病、灰色かび病(ベンレートで治す)

ベゴニアの殖やし方
5月~9月が適季、おもに株分けで殖やす。レックスベゴニアの一部の種類は
葉挿しができる。

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