マングローブ 育て方 水槽 ペットボトル

学名 Kandelia obovata.
属名 メヒルギ属
原生地 日本
幹、茎の形状
葉の形状 硬質で厚い、水分に富む。
種、果実、花 種、20cm~50cmの棒状のタネ、果実は樹上についたまま発芽する。
類似 ニッパヤシ パキラ
殖やし方 種から実生

 

マングローブ オヒルギの種 拡大

マングローブとは

マングローブとはマングローブ植物の総称としてつけられている。

熱帯や亜熱帯の沿岸地方に自生して、根元が海水につかり繁っている。
植物群を表す事はで最近は亜熱帯から熱帯地方の河口に自生する
植物の総称
としてつかわれている。

マングローブ林

 

マングローブの主な構成植物としては
以下のようなものがある

  • ヒルギ科
  • シクンシ科
  • ハマザクロ科 (マヤプシキ科)
  • ヤブコウジ科
  • アカネ科
  • クマツヅラ科

 

有名どころではニッパヤシなども混じる。
このなかでは特にヒルギ科のものがマングローブに最も多いとされている。

 

マングローブと言われているヒルギ科の一般的な種として
オヒルギ、メヒルギ、オオバヒルギ、ヤエヤマヒルギ
などがある。

オヒルギ 群生

(マングローブ林 オヒルギの群生)

メヒルギの群生

(マングローブ林 メヒルギの群生)

原産地は亜熱帯~熱帯地方、沖縄、東南アジア、オーストラリア。
塩分を排除する能力を持ち、海水につかっていても成長するが、真水でも育つので
観葉植物としても流通されるようになった。

下の写真のように気根を出して根を張っていく。

マングローブの気根拡大

マングローブの気根

 

海水への順応はオヒルギ、メヒルギ、オオバヒルギ、ヤエヤマヒルギの中では
一番ヤエヤマヒルギが順応しやすい

ここではマングローブとして観葉植物としてよく流通されているヒルギ科の植物
取り扱う。

 

 

マングローブ メヒルギの種 (6)

種がユニークで上の画像のように20cm~50cmの棒状のタネ
つけたまま発芽してある。

店などでハイドロカルチャーで発芽しているものは
よく見たことはあったが、はじめて種の実物を見る時は
なかなかのインパクトがある。

ある程度の大きさになると落下させ、そのまま土に突き刺さって
成長を始める。

熟したメヒルギの種

土に刺さり成長するマングローブ

 

マングローブはその性質からハイドロカルチャーに向いている
植物。

 

 

マングローブ 沖縄

 

マングローブ 沖縄 種類

  • オヒルギ
  • メヒルギ
  • ヤエヤマヒルギ

が自生している。

 

マングローブ メヒルギの種 (7)

マングローブ オヒルギの種 (4)

(上画像 メヒルギの種 下画像 オヒルギの種)

3種の中でわかりやすいものがオヒルギで、2種と違っていてつきはじめが
野菜のオクラのような形なのでわかりやすい。(かなり長くなる)
葉も二つのものと異なり、照り葉でやや綺麗な感じのものだ。
観賞用としてはオヒルギがいいように思える。

 

オヒルギとメヒルギの葉の違い

(左 オヒルギの葉  右 メヒルギの葉)

 

メヒルギとヤエヤマヒルギは、種が同じような形なので
みわけづらい。
葉に以下の違いがある。

  • メヒルギは葉が丸く小さい
  • ヤエヤマヒルギは葉の裏に小さい黒点が無数ある

 

 

 

マングローブの育て方

熟したオヒルギの種

 

 

マングローブの育て方 夏 5月~9月

戸外の日当たりのよい場所に置き育てる。
常に用土が湿っている状態にする。

 

肥料の与え方は
5月~9月に月に1,2回、液肥を与える。

病害虫
5月~9月、カイガラムシがよく発生する。

マングローブの殖やし方

7月~8月が適季、挿し木、実生で殖やす。
種は細長くとがった方を、約1/3を用土に植え込むか
水につけて水性栽培する。

マングローブの育て方 冬 10月~4月

オヒルギ、メヒルギ、オオバヒルギ、ヤエヤマヒルギは低温に弱い。
冬は室内のガラス越しの日光が当たる場所に置き
最低10℃を保つようにして育てる。

用土は常に湿っている状態にする、室内は乾燥するので株全体に
霧吹きで葉水をよく行う。乾燥するとよく葉が落ちる

 

 

マングローブ 育て方 土

小さいマングローブ

 

原生地でもつねに湿度があるような湿地帯、川や湖に生えているので
排水性の高い用土はおすすめできない。
マングローブを育てるには保湿性が高いものが好ましい。

ピートモス、鹿沼土、赤玉土、腐葉土などがあり
ピートモスや腐葉土などは質が悪いと、保湿しない
ようなものもあるので注意。

後で書く、水耕栽培(ペットボトル、水槽)であれば
土なしでも、根は発根してくる。

マングローブ 植え替え方

マングローブの根

7月~8月が適季、株が大きくなり鉢底から根が出始め、根づまりを
起こしそうになると植え替える必要がある。
ハイドロカルチャーの場合は2年に一度が目安。

オヒルギ、メヒルギ、オオバヒルギ、ヤエヤマヒルギは
他の観葉植物に比べ、根をいじられるのを非常に嫌う植物なので
植え替えは慎重に行う。

根をくずさず、根をきらないようにして植え替える。

 

マングローブ 育て方 ペット ボトル

 

マングローブ育て方 ペットボトル

マングローブは性質上ペットボトルでも簡単に育てることが
できる。

2Lサイズのペットボトルを用意して、注ぎ口から少し下
切断して、ハイドロカルチャーの土と水を入れて
種を植え付ければお手軽に育てることができる。
(水だけでも成長することは確認済み)

室内の気温であればおおよそ発根は4月はじめ頃から
始まるので、そのあたりであれば種を購入しても
良いかと。
本格的に根や新芽が成長しはじめるのは気温が日中25℃
ぐらいになるころから。

種の質にもよるかもしれないがオヒルギの方がメヒルギよりも
少しだけ発根が早かった。

 

夏場は水枯れに注意していれば、簡単に育てられる
と思うが、冬は液肥を控えるようにして育てる。

 

マングローブ 育て方 水槽

オヒルギ 小さい種

水槽でマングローブを育てる場合は、水を数分の一水槽に入れる
アクアテラリウムで育てる。

 

冬でもヒーターで水温も保ちやすいので、日光(コケが生えやすい)か
ハロゲンランプなどで光を与えていると
冬の室内でも枯れづらく理想的な育て方ともいえる。

 

マングローブ 育て方 水耕栽培(ハイドロ カルチャー)

 

オヒルギの種 成長前

ハイドロカルチャーはいろいろな容器を自分で好きに
使うことができるので、インテリアデザインとして
楽しむことができるので、部屋のアクセントとして
マングローブをハイドロカルチャーで育てるのもよいかと思う。

好きな容器にハイドロカルチャー用の用土と水を
いれれば、簡単に育てることができる。
ただ種が割と長いのでなかなかいい容器などは見つかりにくい
かと思いますが。

土で育てるよりも、あまり成長しないので小さいままで
おいておきたいという方がおすすめ。
水に種だけ入れておいても5月頃から成長します。

 

マングローブ 育て方 水槽 ペットボトルと同じカテゴリ