マニラヤシ 沖縄 種と実
学名 | Veitchia merrillii. |
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属名 | フィジーノヤシ属 |
原生地 | フィリピン |
幹、茎の形状 | 単幹、高さ7mにまでなる。 |
葉の形状 | 葉の長さ2m、羽状葉 |
種、果実、花 | 12月ごろ赤く熟れる |
類似 | トックリヤシ トックリヤシモドキ ユスラヤシ |
殖やし方 | 種から実生 |
マニラヤシとは(Veitchia merrillii.)ヤシ科フィジーノヤシ属の中型のヤシ。
原生地はフィリピン。
マニラヤシは日本でもそれほど珍しくなく、植物専門店、オークション、通販などで
2m程のものがよく売られているのをよく見かける。
トックリヤシのような羽状葉なので判りやすい。
(かすれて見えづらいがたしかにマニラヤシと記載されていた)
斑入のタイプのマニラヤシ(Veitchia merrillii variegata.)も
あるようでオークションでときに見かける事もある。
斑入りマニラヤシは原種よりも葉やけには弱く、多くの日照が必要。
サイパンのキャプトルヒル、官公庁の並ぶ高級住宅街のエリアの
道路の並木として普通にマニラヤシは植えられている。
ここのマニラヤシはかなりの古木になり、幹肌の部分が黒ずんでいる。
マニラヤシ 成長
マニラヤシの幹高は7m程度までに
成長する、上の写真は大方成長したもの
これぐらいの大きさのものは海外の公園などで
植えられていてよく見かける。
葉の形状は羽状葉で長さは2mまでになり
アレカヤシ、トックリヤシモドキにやや似る。
トックリヤシモドキとは葉や種などで見分ける。
マニラヤシのほうが葉の数が多い。
アレカヤシはかなり古く成長したものが似ているが。
根本で分岐するので見分けやすい。
(アレカヤシの画像)
(上 成長したアレカヤシ、下 成長したマニラヤシ)
マニラヤシの耐寒
マニラヤシの原生地は和名の通りフィリピンのマニラあたり、マニラの年間の平均気温は
以下のようらしい。
マニラでは、雨季は本曇り、乾季は一部曇り、年間を通じて暑く、蒸し暑くです。 1 年を通して、気温は 23°Cから 34°Cに変化しますが、21°C 未満または 36°C を超えることは滅多にありません。
出典 – https://ja.weatherspark.com/
日本の夏の様に熱くはならないよう。
それでも常夏とも呼べる場所に原生しているだけあり、マニラヤシは
耐寒性はあまりなく、越冬させるには最低でも5~10℃必要。
沖縄は冬のおおよその最低気温が10℃ぐらいなので
そのあたりを維持できれば問題ないと思える。
冬場はよく日光の当たる暖かい室内で育てる。
ヤシ科なので日照が必要で日本の家屋では冬に日光が前面にあたるような
広い窓がある場所がないと育てづらい。
まともに日があたらないと大方は成長がとまったような状態になる。
マニラヤシの実(種)
マニラヤシとトックリヤシモドキが似ているが、トックリヤシモドキ
は実でかなり簡単に見分けられる。
種の大きさ形
トックリヤシモドキが小粒で細長い。
マニラヤシがどんぐりにぐらいの大きさ。
種の色
トックリヤシモドキ付きはじめが黄緑色で赤黒く変色する。
マニラヤシは緑色から赤く変色するのが特徴。
果実は12月ごろ結実し赤く熟れる。
この事からChristmas Palmとも呼ばれる事もある。
マリアナ諸島ではシナビンローと呼ばれている。
増やす場合単幹のヤシなので実からとれる種で実生で行う。
マニラヤシ 種まき
マニラヤシは約25℃~30℃前後で発芽し始める。
種まきの時期は地域にもよるが6月頃といった所。
種は乾燥して赤い実の部分をそぎ落とす。
そのまま用土に植えると実の部分がカビて発芽しづらくなる。
種を水につけると浮かぶものと沈むものがあり
浮かぶものはほとんど発芽しない場合が多い。
TAGS:ヤシ, 実, 成長, 沖縄, 種
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