ユリノキ 香りと挿し木
街路樹などでもよくみかける、ユリノキは
5月頃に黄色い大きい花を咲かせるので
かなりよく目だちます。
成長は非常に早く、街路樹としてもわりと大きくなり
環境がよければ10年ほどで約10メートルにまで育ちます。
この写真のものはかなり大型でかなりの高さに
なっていますね。
ユリノキ 葉
ユリノキの葉はトウカエデなどに少し似る
大きめの葉をしています。
この葉の形は半纏(はんてん)のような形に
似ることからハンテンボクという別名があります。
ユリノキはモクレン科ですが、モクレン科にはボクという
和名がつくような植物が数多くあり。
たしかにやや葉が向きや形によっては少し
半纏に似ている所がなくもはないような気もしますが。
ユリノキ 香り
ユリノキの花はわりと大きく、大人の手を広げたぐらいの
大きさはあります。
花の形からチューリップ・ツリーの
別名もあります。
黄色い大きな花の香りは、みかけると一度はかいでみたいと
おもう人も多いのでしょうか。
公園などで目立つ所に咲いてあるものには
開花時期などに次々と顔を近づけている人も多くみかけました。
さてそんなユリノキの香りですが、なかなか独特の香り
をしています。
わりと他には少ないような花の香りです。
例えてみると、わらび餅の粉のような香りと
いったところでしょうか。
なにかの和菓子の団子などの粉っぽい香りがほのかにします。
クワ科の植物の一部のものも、葉などは成長期に
少し似た香りがします。
ウンベラータなどは成長期に日に当てて育てたり
しても葉がこのような香りがします。
ユリノキの香りは花などでは、そこまでないようなものなので
なかなか珍しいものです。
葉の形といい花の香りといい、なかなか和を感じ
させるような木のひとつに思えます。
ユリノキ 種
ユリノキの実は葉が落葉した後で熟して
種となります。
枝だけのなにもないような所について、花の蕾が
枯れたような感じの種をつけます。
これは集合果で、おおよそ100個の種で
できています。
ユリノキの果実は翼果などとも呼ばれていて
実1つに飛ぶような楕円の羽がついていて
これにより、風に吹かれて離れた場所へと
増えていくことができます。
このため、きっちりと花後に剪定できる人でないと
あまり家の庭には植えないほうがいいかもしれません。
ユリノキ 挿し木
ユリノキは花後の初夏から真夏に挿し木をすることに
よって増やすことができます。
ユリノキの挿し木の仕方を簡単に紹介しておきます。
事前に剪定ハサミや刃物などのユリノキの枝を穂木として
加工するようなものは雑菌を洗い流しておく。
挿し木は切り口に雑菌がついて枯れることがかなり多いです。
ユリノキは枝が太い部分も多いですが、鉛筆の太さぐらい大きさの枝を
利用したほうが枝を加工しやすいです。
全てが挿し木してもつくわけではないので、ある程度の数の
挿し木をする必要があります。
出来る限り用土に近い、勢いよく伸びた新しい枝を利用。
葉を2~3枚程度残るようにして、枝を剪定バサミで8~12㎝程度に切り分ける。
ユリノキは葉がやや大きいので、やや小さめに
残した葉1/4程度に切る。
大きいものはもう少し小さくしてもいい。
刃物などで穂木の切り口斜め45度にカットして、さらに先端を
クサビ状に少しだけ切る。
枝の切り口を下に向けて1~2時間挿し穂を半分ぐらいまで水にひたす。
切り口にメネデールやルートンの発根剤を利用。
用土は挿し木専用のものを利用するか、新品の鹿沼土小粒に斜めに挿す。
穂木を挿す間隔は葉と葉が触れ合う程度。
鉢やプランターの場合、端の部分に挿すと挿し木が付きやすくなります。
TAGS:実, 成長, 成長速度, 挿し木, 花, 葉
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