オウギヤシ 実が食べられるヤシ

学名 Licuala grandis.
属名 ウチワヤシ属
原生地 東南アジア
幹、茎の形状 単幹で高さが4mになる
葉の形状 扇形で径1~1,5m、頂部に集って生える
種、果実、花 雌雄異株、果実は球形で直径15~70cm
類似 フェジーフトエクマデヤシ オオミヤシ
殖やし方 種から実生

 

オウギヤシの特徴

オウギヤシ(Licuala grandis.)はウチワヤシ属の東南アジアが原生地の小型のヤシ。
ウチワヤシ、パルミラヤシの別名もある。

 

オウギヤシの葉はその名前を表すような形の
扇形で径1~1,5m、堅く光沢があり、頂部に集って生える。

単幹で高さが4mになる。
葉柄は長さ2mまで成長し、とげ状の歯牙がある。

 

雌雄異株で、果実は球形で直径15~70cm、黒褐色に熟する。

構造的に作りやすいのか、ヤシの造花などによくこの
オウギヤシをモデルにしたものが多くある。

オウギヤシ 利用法

オオギヤシの利用法は多い、多数ある。
実などは果実と胚乳や若芽などが食用となり、よく食されるようだ。
タイのチェンマイなどでもよくルークターンといわれ食されている。
オオギヤシ、幹の利用法

  • 垂木(たるき)、家具などの用材。
  • 葉柄、茎の内部、外果皮などから繊維がとれる。

オオギヤシ、葉の利用法

  • 屋根ふきに使用。
  • 敷物、籠、帽子などを編む。
  • 緑肥に利用する。
  • 焼いて石灰と塩をとる。
  • 昔は文書の記録を行った、オオギヤシの葉に経文を書いたものを
    貝葉経(ばいようきよう)と呼ぶ。
  • オオギヤシの若芽は食用となる。

オオギヤシ、花や果実の利用法

  • 花軸の液汁から砂糖や酒をつくる。
  • 酢をつくる。
  • 果実と胚乳は食用にする。

熟果は甘味が強く食用となる。種子はやや扁平(へんぺい)で乳白色の繊維で包まれ、胚(はい)は頂部にある。花柄を切断して分泌する樹液を煮詰めて糖蜜(とうみつ)や砂糖をとり、液を放置するとラム酒になる。サトウヤシsugar palmの代表種であり、酒ヤシtoddy palmの代表種でもある。

出典 – 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

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