ミルクブッシュ 木化と種類

学名 Euphorbia tirucalli.
属名 ユールフォビア属
原生地 アフリカ
幹、茎の形状 多肉質、細い緑の珊瑚のような形。やや折れやすい。
葉の形状 小さく、ついてもすぐに落葉する。
種、果実、花
類似
殖やし方 挿し木

 

 

ミルクブッシュ 木質化した幹

ミルクブッシュ(Euphorbia tirucalli.)はトウダイグサ科ユールフォビア属
の多肉質の小高木、熱帯アフリカが原産。

ミルクブッシュ木化

成長すると幹は木質化し、灰色になる。
品種にもよるが野生状態では樹高5〜9mにまで達する。
葉はかなり小さくてもすぐに落葉する。

ミルクブッシュ(Euphorbia tirucalli)の緑色の新芽が
成長する過程で木のように変化する現象は、一般的には「木化」と呼ばれています。
この現象は、ミルクブッシュが成長するときに起こる自然な変化であり、新芽が長く
伸びることによって茎が厚くなり、木のような外観を持つようになります。

ミルクブッシュは、サボテンのような外見を持つ多肉植物ですが、その茎は実際には多数の細かい枝で構成されています。
新芽の成長に伴って、これらの枝は太く堅固になり、木のような硬さとなります。
また、茎の表面は光沢があり、木の幹のような質感を持つこともあります。

 

ミルクブッシュ木質化

木化はミルクブッシュの特徴的な成長パターンであり、成長するに
つれてより顕著になります。
ただし、写真のようにミルクブッシュの新芽の茎は依然として柔らかい部分も残るため
すべてが木のように固いものにはなりません。

見た目のとおり、ミルクブッシュは割と木質化していない新芽枝が折れやすいので
置き場所にも注意したほうが良い。

日光を好むのか、あまり日に当たらないと株の一部が枯れこみはじめる。
環境がよければ、それほど越冬も問題ないだろうが
置き場が悪いと根元から枯れ込みはじめ、株全体が一気に
枯れるので早めに腐り始めた部分から切断するようにする。

 

 

ミルクブッシュ 木化 まとめ

  • ミルクブッシュは成長すると幹が木質化し、灰色になる。
  • ミルクブッシュの新芽の成長過程で木のように変化する現象は「木化」と呼ばれる。
  • 木化によってミルクブッシュの茎は厚くなり、木のような外観を持つ。。
  • 木化はミルクブッシュの成長に伴って顕著になるが、新芽の茎は柔らかい部分も残る。
  • ミルクブッシュの新芽枝は割れやすいので注意が必要。

 

 

ミルクブッシュ 種類

  • ユールフォビア・ティルカリ(ミドリサンゴ) Euphorbia tirucalli
  • ユールフォビア・イエローマジック Euphorbia tirucalli’Yellow Magic’
  • ユールフォビア・ミリー’スプレンデンス’(ハナキリン) Euphorbiamilii var. splendens.
  • ユールフォビア・トリゴナ(彩雲閣) Euphorbia trigona.
  • ユールフォビア・ホワイトゴーストEuphorbia lactea ‘White ghost’

 

 

 

ユールフォビア・ティルカリ(ミドリサンゴ、ミルクブッシ) Euphorbia tirucalli

ミルクブッシュ
ユーフォルビア・ティルカリ(ミルクブッシュ)は一番よく流通している緑色のもの。
ミルクブッシュは、直立した線状の茎を持つ常緑植物です。茎は太く、
茎は節で区切られ、各節から小さな葉が生えますが、これらの葉は一時的であり、早く落ちてしまいます。
乾燥地域や半砂漠地帯でよく見られ乾燥に非常に強い植物。

成長速度
ミルクブッシュは速く成長し、大きくなることができます。成長した植物では、高さが2メートル以上にもなることがあります。
また、茎は分岐しやすく、樹形を自由に形成することができます。

有毒性
ミルクブッシュの折れた時に出る乳液は接触すると皮膚や目に刺激を引き起こす可能性があります。
また、乳液を誤って摂取すると、吐き気や胃腸の不調を引き起こす可能性があります。取り扱う際は注意が必要です。
ユーフォルビアに属する多くの植物にこの特徴があります。

 

 

ユールフォビア・イエローマジック Euphorbia tirucalli’Yellow Magic’

 

ユールフォビア・イエローマジックはみためはほとんどミルクブッシュのように茎が放射状に広がっていく形。違いは茎で先端が鮮やかな黄色から赤をしています。

成長したユールフォビア・イエローマジック は、一般的に高さが60〜90センチメートルになります。

 

ユールフォビア・ミリー’スプレンデンス’(ハナキリン) Euphorbia milii var. splendens.

ミルクブッシュ 種類 ハナキリン (1)
Euphorbia milii var. splendens、通称ハナキリンは、サボテンに
似た見た目を持つ多肉植物。

 

Euphorbia milii var. splendensは、茎や枝にトゲが密集しており、
その姿から「ハナキリン」という名前がつけられました。
茎や葉は緑色で、花は鮮やかな色合いを持つことが特徴。

 

ミルクブッシュ 種類 ハナキリン (2)
ハナキリンは、豪華で鮮やかな花を咲かせます。
花は小さく、一つ一つの花弁が集まって花序(かじょ)を形成し、直径2〜3センチメートルになります。
花の色は赤、ピンク、オレンジ、白などさまざまで、魅力的な見た目を持ちます。

乾燥に強く、水やりの頻度も少なくて済みます。

成長速度、ハナキリンはゆっくりと成長し、高さや幅は
数年かけて増えていきます。

 

ユールフォビア・トリゴナ(彩雲閣) Euphorbia trigona.

ユーフォルビア・トリゴナは、サボテンに似た多肉植物で、アフリカ原産の常緑樹です。
茎は三角形で、緑色から赤色までの色合いがあります。
葉は小さく、茎の上部に集まっています。
花は小さく、緑色または黄色で、春から夏にかけて咲きます。
ユーフォルビア属で乾燥した環境でも問題ありません、室内での栽培にも適しています。

 

ユールフォビア・ホワイトゴースト Euphorbia lactea ‘White ghost’

(写真端 右上の植物)
Euphorbia lactea ‘White ghost’は、全体的に白であるユールフォビア属の植物。
やや細長くサボテンのような見た目で成長していきます。

日に当たらないと少しづつ先祖返りしていくことあり、少し緑色のまだらの斑点模様が入った茎を持つような姿になることもあります。
茎の側面に小さなトゲのようなものがあります。

ミルクブッシュの種類では少し高価な観葉植物ですが、ほとんどが斑入りの部分なので室内で栽培すると
日照不足になりやすく管理はそこそこ難しいとおもったほうがいいです。

 

 

ミルクブッシュ 育て方

ミルクブッシュ太い幹

5~9月
戸外の日なたに置き育てる、用土が乾いたら水を与える。

10~4月
越冬温度は5℃、冬は室内のガラス越しの日光の当たる場所で育てる。
日光を好む植物なので冬でも出来るだけ長い時間日光にあてて育てる。
水やりの頻度は控えめに用土が乾いてから与える。
ミルクブッシュは乾燥に強いので1ヶ月に一度ぐらいの水遣りでも良い。

植え替え方

5月~9月が適季、鉢に根が張り鉢底から根が出て、根づまりを
起こしそうになると、植え替える必要がある。
鉢から根ごと抜き出した後、根を痛めないように
土を1/3程度落とし、1回りサイズが大きい鉢に植え替える。
できるだけ、多肉植物用の水はけの良い用土を使用するほうが良い。

肥料の与え方
4月~9月、2ヶ月に一度化成肥料を与える。

 

ミルクブッシュ 増やし方

 

幹が太く木質化してくると増やすことが可能

5月~8月が適季、挿し木で増やす事が可能、柔い緑色の部分は挿し木がつかない。

  1. 枝を5~10cmに切り分る
  2. 切断面から流れ出る白い樹液が出なくなるまで洗い落とす。
  3. 一度も利用していない多肉植物用の無菌の用土に挿すと発根しやすい。
  4. 挿した後は水は控える。

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