蝋梅の毒

 

蝋梅

蝋梅は中国原産の落葉低樹、日本には17世紀に中国から導入された。

秋ごろに葉が黄色くなり葉を落とす。
高さは二~四メートル、育成環境によっては5メートルにまで
成長することもある。

 

真冬の1月~2月ごろに花を咲かせるので他の樹木の中でも
目立つ所がある。開花期間は約1カ月程。

 

蝋梅の花は香りがよく力強いというのも特徴です。
なかなか清涼感のあるような香りで。

 

蝋梅 やや透明感あある花

花が少し半透明なところを思わせる、上品で透き通ったような
感じがするような香りです。
よく香りがいいといわれるものので癖があるものがありますが
蝋梅の花はそれほど癖がないように思えます。


香水などの原料にもされる
ほどで
素晴らしいということで、よく好まれています。
香りは寒い日の後の比較的暖かい冬の夜に強くなります。

 

漢字で蝋梅「ろうばい」と読むが、過去には「らふばい」
などと読まれていたこともある。

 

 

蝋梅 花が蝋細工のよう

和名の由来は多数あり
蝋月 陰暦の12月が開花時期などや
花が蝋細工だということなどとも

 

英語ではWintersweetというのが一般的

 

 

 

蝋梅 挿し木

 

蝋梅の枝

 

蝋梅 挿し木 時期

蝋梅 花が終わってから

蝋梅は、充実した前年枝を挿し木にする
3月中旬~4月上旬の春ざしを行うと増やしやすいです。

挿し木にまだ慣れていない方は
3月中旬~4月上旬から
蝋梅の挿し木を始めるのががおすすめです。

 

理由は挿し木の途中で梅雨期にもはいるので
水分が保たれやすいので穂木が乾燥により
枯れづらいからです。

 

この時期になると蝋梅の花が終わって興味が薄れてしまっているかも
しれませんが、花後少しぐらいの期間は待ったほうが
いいです。

 

蝋梅 挿し木 やり方

 

蝋梅の幹と花

 

●挿し木の事前準備

 

穂木を採取するまえに穂木への養分蓄積。

(採取前からリン酸、カリウムを多めに与える)

 

数週間晴れの続いた後の日を選ぶ

 

●挿し木の仕方

事前に剪定バサミや刃物の雑菌を取り除いておく

 

蝋梅の用土に近い新しい部分の穂木を採取する。
幼若性が低いもの。
剪定する場合は剪定したものをすべて使う。

 

穂木を剪定バサミで8~10㎝程度に切り分ける

 

刃物で穂木の切り口斜45度にカットして、さらにとがった
先端を少しだけクサビ状に切る。

 

穂木を水に1~2時間程、半分ぐらいつける。
容器に立てるようにしておきます。

 

切り口にメネデールやルートンの発根剤を
使用し無菌の用土 赤玉土小粒などに、少し斜めにして挿す。

 

鉢やプランターの場合、端の部分に挿すと挿し木が
付きやすくなります。

 

 

 

蝋梅 増やし 方

 

蝋梅の木につく種

蝋梅 増やし 方はいろいろとあります。

時期によって簡単なものがありますので
いろいろと分けてやってみてください。

 

接ぎ木

蝋梅の幹

実生で増やした、3~4年ものの台木が必要なので
もっていない特定の品種などを増やす場合には行います。
接ぎ木の適期は2~3月

接ぎ木は難易度は他の増やし方に比べると少し高いです。

 

ひこばえ

 

蝋梅 根本

株の根本にひこばえが出来ていると
比較的簡単ふやすことができます。
家に植えているならかなりおすすめです。

 

 

実生

蝋梅 枝につく種

実は春から夏ごろからできて、秋ごろに種ができます。
時期が種の時期であればおすすめです。

花の時期にも普通にまだ種がついていることもあります。

 

蝋梅の種

 

 

挿し木

 

蝋梅 若い枝

挿し木も管理を怠らなければ、他の庭木と比較して
増やすのは比較的ましなほうです。

 

 

蝋梅 毒

 

蝋梅の寒い冬の時期の花の香りは素晴らしいものがありますが
毒があるということは少し知られていないかもしれません。

 

蝋梅 花 毒の有無

 

蝋梅 花 蕾

花などから抽出したものを、蝋梅油として
利用されているようです。
とくに毒性があるということは見当たりませんでした。

 

蝋梅は真冬の1月~2月ごろに花を咲かせます。
当然ながらこの時期には媒介するような虫はかなり少ないです。

蝋梅はほとんど鳥媒介で、カワセミ、メジロ、ヒヨドリ、ヤマガラ
などがよくやってくるようです。

 

蝋梅 実 毒

 

蝋梅の実 多数

 

キョウチクトウなどが毒があるというのは有名な
話でかなりの人は知っていると思われますが。

蝋梅は冬には香りの良い花を咲かせるというのが
特別目立っていて知らない人も多いのでは
ないでしょうか。

 

梅にも似る 蝋梅の実

梅にもよく似るその実には毒が入っていて知らないと割と危険です。
蝋梅は子供がいるような方はまだ植えないほうが
いいかもしれない。

 

実を割るとその中に種がはいっていて
その種が強い毒性をもっている

蝋梅の実 近くから

 

この実の種はアルカロイドであるカリカチンという有毒を持ちます。
十分な量を摂取すると、30分ほどで激しい強直性痙攣が起こり
亡くなることもあるようです。

 

種子などにアルカロイドであるカリカンチンを含み有毒。
中毒すればストリキニーネ様の中毒症状を示す。

出典 – https://ja.wikipedia.org/

 

梅のことわざに「梅食うとも核食うな中に天神寝てござる」
というものがあり、これは青梅の種には大量の青酸化合物がふくまれて
いるので、バチがあたるという注意を促したもの。
菅原道真(天神様)が梅を愛した故事によるものでは梅の種を食うと
字を忘れるという言い伝えもある。

蝋梅も梅とつくだけあって、種を食うのは厳禁である。

 

蝋梅の実の形

おそらく花の時期などに毒のことが気になる方も多いかもしれませんが
この実ができるのは春ごろから初夏にかけてできます。
この時期に縦長な梅っぽいこの実を見たらきにかけていてもよいかと。

 

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